「わきまえない女でありたい」森会長の発言に声を上げた女性議員

 

私は、誰も拾いたがらない火中の栗を拾って会長になった方を、絶対に世論は支えなければダメだと思います。マスコミは、森会長は辞任すべきと論を張っておいて、新たな会長になったらなったでまた、いろいろ足りないところや問題点を上げつらう…ということをしがちです。そういうことに左右されずに、時代を変えるために勇気を持って行動した人を、絶対に応援したいと、私は強く思っています。

「わきまえた女」になる気はなかったけど、権力に近い世界に近寄らない…という形で、ある意味逃げてきた自分を思い、次の時代が、誰にとっても、より生きやすくなるように、自分にはできなかったことをしている人たちをせめて応援したいと思うのです。

マンションの管理組合でも、長らく同じ人が理事長を務めると、いろいろ問題はあっても、誰もその人に引導を渡せない…ということが起こりがちです。余人に代えがたい…的なこともよく言われます。問題はあっても、理事長がやめたら、誰も引き受け手がない、大規模修繕工事を実施できない…といった具合に。本人が、私が理事長をやめたら、管理会社にいいようにやられてしまう…などと、自分いなければ管理組合がダメになると信じている人もいます。

でも、安心してください。それは幻想です。

その理事長が辞めれば、また新たな人材も出てきて、周りと関係も新しくなって、それなりに管理組合はちゃんと運営されています。余人に代えがたいと言われた理事長が急逝したあとも、管理組合は続いていきます。引き際をきれいにすれば、多少の問題はあっても、長らく理事長を務めた人の功績に目が行くようになります。

森会長の発意問題をうやむやにしないで、新たな時代へ一歩を踏み出してほしいと思います。それは、いろいろなところに波及するはずです。森会長には、できることなら、自らきれいに…。引き際の見本を見せていいただきたいと願います。もし、これがうやむやに終わったら…は考えたくないです。

image by: 首相官邸

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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