靖国参拝で中国に忖度。中曽根元総理から大勲位を剥奪すべき理由

 

現代社会では、人権問題や隣国同士の環境問題などもあり、多かれ少なかれ、内政干渉的なものは存在します。しかし、「宗教」についての干渉はタブーです。

歴史的にみると、欧州では「30年戦争」でカトリックとプロテスタントが争ったが、宗教干渉を始めたらキリがないので、それは止めよう…ということで決着させたわけです。さらに、「ウエストファリア条約」では、他国の宗教干渉はしないことになっているはずで、これが現代に続く国際社会のスタンダードです。

人から信仰を奪うことは、その命を奪うこと同様に難しい。

ブッシュ(息子)元大統領は、イラクのフセインと戦い、「中東民主化」とは言っても、「モスクを潰せ」と言ってはいません。もちろん「中東民主化」も大それた話ですが、そこで「モスク潰す」とまで言ってしまったら、イスラム教徒側は徹底抗戦!となり、焦土になろうとも最後まで戦い抜くでしょう。

そして、終わりなき壮絶な戦いが延々と続きます。

日本の政治家はこう発言しなくてはならないのです。

「ウエストファリア条約の成立によって他国への宗教干渉は禁止されました。イスラム教徒のいる国家に対して、イスラム教は禁止だ、とあなたは言いますか?それは皆殺しするぞという脅しじゃないですか?…靖国神社は我が国の宗教施設です」

と。

和田憲治 ON THE BOARD https://twitter.com/media_otb

和田憲治

image by: Shutterstock.com

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