靖国参拝で中国に忖度。中曽根元総理から大勲位を剥奪すべき理由

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日中韓の間には多くの歴史認識を巡る問題が横たわっていますが、そもそもそれらはいつ、どんな切っ掛けで「問題化」したのでしょうか。今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では株式会社オンザボード代表の和田憲治さんが、いわゆる靖国問題の端緒と中曽根元首相が果たした「役割」を解説。さらに靖国神社参拝自体は国際法で認められているという事実を記しています。

靖國神社参拝への介入

和田です。

歴史認識問題は、毎度中国がうるさい。

ですが、むしろ、それに呼応する日本のメディアからでっち上げられて国際問題になった…というのが、靖国問題やいわゆる従軍慰安婦問題、南京大虐殺などの本質です。

日本のメディアが、中国側にご注進をして、反応した中国側に日本の政治家が忖度するというプロセスで「歴史認識問題」となってしまっているのです。

現職の首相が靖國神社の春と秋の例大祭に参拝することは問題になったことはありませんでした。昭和50年に三木武夫首相が戦後初めて8月15日の靖国参拝し、「三木個人としての私的参拝である」と発言したことで、朝日新聞などに対して「燃料」を投下してしまいました。そして、昭和天皇は(おそらく)騒がれることを嫌って、靖国神社に御親拝できなくなってしまいました。

さらに、中曽根康弘です。

昭和60年8月15日に「公式」参拝したところ、またも朝日新聞に炎上のごとく書かれ、案の定、翌年から参拝をとりやめました。

これが、その後いわゆる「靖國問題」が「国際(といっても中国、韓国)問題化」する際の定番のパターンとなってしまいました。

月刊誌や著書『命の限り蝉しぐれ』でも、中曽根は「公式参拝を続けると中国の友人である胡耀邦書記の立場が悪くなるので、公式参拝を断念した」という主旨のことを書き、先の大戦でともに戦い戦死した靖國の戦友を置き去りにしたのです。

胡耀邦から何らかの指示を受けていたのか?それとも、中曽根のただの忖度なのか?真実はわかりませんが、中曽根がさらにマヌケなのは、そのあと、胡耀邦は失脚してしまったのです。胡耀邦という日中間の「大事な」人脈は日本のために役立つこともなく消えたのです。

そもそも役立つはずだったのかも怪しい。

これまでの歴史を見ても、中共の政治家が日本のために何かやってくれると期待することのほうが間違っています。

今や、この靖國問題は同盟国アメリカをも巻き込んで奇妙な形になってしまっているの現状です。ここまでの大問題を作った中曽根から、大勲位を剥奪すべきではないでしょうか?

NHKスペシャルで放映された読売新聞:渡辺恒雄(ナベツネ)氏の特集番組がありましたが、その中でのナベツネ氏の話を聞いていると、「WGIP」効果抜群とも言える「贖罪意識」もあるし、軍部への完全な恨み史観が散見されます。

ナベツネ氏は中曽根に接近して、その栄達に合わせて読売内で大出世したと言われていてますが、実は逆で、ナベツネが中曽根の出世を支えていたようです。「靖國問題」についてはナベツネ氏の自虐史観が中曽根に影響を与えたのかもしれません。

ちなみに、アメリカの戦略家エドワード・ルトワックも、中曽根康弘は媚中派の売国奴だと分析しています。

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