ここにさらに、庶民の神経を逆なでするようなLH職員の内部掲示板の文章だ。LH職員専用のソーシャルメディアで「ブラインド」というものがあるらしい。ここに書き込みできるのは、基本的にLHの職員だけだ。ログインするときに、公社の職員番号などが必要のため、外部の人が書き込める可能性はほぼない。この掲示板にあったのが次のような目と耳を疑うような文章たちだ。まずは、「わが社だけの福利厚生なんだよ。悔しかったらうちの会社に転職しろよ」。そして「1、2か月経てば皆忘れるさ」。LH本社の下でデモをしている庶民に対しては、「下のほうでガヤガヤやっていても、この28階までは全然届かないぜ」などと、事態を批判する市民らを小ばかにするような書き込みが相次いで掲載されているのだ。
さらに、これはまた別の一般のSNSにあるユーモア掲示板に掲載されたものだが、たとえば、「2021年新職業等級表」という書き込みには、こんなのが見える。1等級は裁判官orLH職員。2等級は有名外資系法律事務所の弁護士or兄弟がLH職員、3等級は弁護士、医者、or両親がLH職員、4等級は金融機関勤務or親戚がLH職員、5等級は公企業（観光公社など）や大企業（サムソンなど）社員or親友がLH職員というユーモアというかパロディというか、そんなものが見られる。このユーモアは、LH疑惑で土地を買うのに、親戚も親戚、八親等までも情報を共有して悪用していたという話が土台となっている。韓国は、親族の繋がりが強いことで有名なのは、読者の皆さんもご存じかも。
土地投機疑惑は、現在はLH内部にとどまらず、政府や国会議員などにまで広がっており、昨日、今日あたりは、文在寅退任後の邸宅建設に関する疑惑などの問題も話題に上っている。具体的なところを筆者はまだ把握していないゆえ、これについてはまた次号あたりで書くことになろうか。
ソウル市長選や釜山市長選も近い。政府与党に、これ以上ないようなダメージが連日続いている。今後の展開に目が離せない状況だ。
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