さらば自己嫌悪。意志の力に頼らず「習慣化」を可能にする3つの方法

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新年度を目前に控え、新しい習慣を身につけたいと考えている方、少なくないことでしょう。とはいえ「習慣化」は容易ではありません。無理なく可能にする方法はないものでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、習慣化できない理由を知り、その原因を取り去るという考え方を紹介。「意志力いらず」の習慣化のテクニックを披露しています。

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習慣化とウィルパワー

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

このメルマガでは、物事を習慣化する方法について、何度もお伝えしています。それは、習慣化する、ということがとても難しいからです。何かを始めようとしても、途中でやめてしまう、習慣化できない、という時、自己嫌悪に陥ります。

物事を習慣化するには、「習慣化できない理由」を知ることも一つの有力な方法となります。習慣化できない理由を知れば、その原因を取り去ってしまえばいいわけです。

たとえば、あなたが普段運動をしていない、として、

「よし!これからは、週に3回プールに行って泳ごう」

と決意したとします。しかし、これは間もなく挫折します。なぜなら、「プールに行く」という行動には、【意志力】が必要だからです。自分の意志を奮い立たせ、今行っている作業を終了させて準備をし、交通機関を使って出かけなければならないためです。特に夕方や夜など、意志力を使い切ってしまって、意志力を発動することなどできません。

これが、私たちが物事を習慣化できない理由の一つです。

ということは、習慣化したいことがあれば、それを始めるのに意志力が要らないように条件づけることが一つの解決法になります。

私は、夜寝る前に歯を磨きますが、ベッドに行く前に、「何も考えずに」歯ブラシを手に取ります。意志力不要です。「ベッドに行く」という行動に条件づけられているからです。

そこで、自分が必ず行う行動の前に、その習慣化したい行動を持ってきて、2つを条件づけると、意志力を使わずにできる可能性がある、ということです。また、誰か仲間と約束する、という方法もあります。約束をすると、それは「プールに行かなきゃ」という意志力を使うのではなく、「約束を守らなきゃ」という、より強い自分のアイデンティティの力を使うことになりますので、習慣化しやすい、ということになります。

ドーパミンを出す、というテクニックもあります。プールに行った日だけ、お酒を飲んで帰ってよい、などとルールを設定すると、泳いだ後に快楽が待っていることがわかるので、プールに行きたくなる、という方法です。これも意志力を使うのではなく、快に向かって行動をすることになります。

他にもありますが、こんな風に、いかに意志力を使わないようにするか、が、習慣化するコツの一つ、ということになります。

「人は繰り返し行うことの集大成である」

(アリストテレス)

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今日は、ここまで。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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