東京に空がないのは本当だ。ここ10年で何棟のタワマンが建った?

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近年何かと話題に上がるタワーマンション。高層建築が立ち並ぶ様は壮観ですらありますが、ここ10年で東京にどれだけの棟が建てられたかご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者の廣田信子さんが、とある企業が発表したデータから棟数を算出。まさに「十年一昔」、その数は首都の景観を大きく変えるのに十分なものでした。

タワーマンションは、今何棟ぐらいあると思いますか

こんにちは!廣田信子です。

コロナ禍のニュースで、東京都心部上空から高層ビル群を映した映像がよく使われます。これだけ建物も人も集まっているんだから、感染者が一番多いのも致し方ないと、思わせられるような映像です。地方に住む友人が、あの映像を見ると、東京って怖いところだと思ってしまう…と。

先日、12年前ぐらいに東京都心部上空から、東京タワーを含んで、湾岸地域を映した映像を見て、何だか、今よりスッキリしている…と思いました。もちろん、超高層ビルはたくさんあるのですが…。10年で、ずいぶん都市は変わるものです。思えば、まだスカイツリーもありません。

この10年ぐらいの間に超高層ビルが増えた中には、タワーマンションの増加もあります。じゃあ、10年間で、タワーマンションはどのくらい増えたのでしょうか。

東京カンテイは、2020年度末時点での、超高層マンション(20階以上の分譲マンション)=タワーマンションの供給動向とストック数を発表しています。それによると、東京都におけるタワーマンションのストック棟数は448棟。うち、160棟が築10年以内です。この10年で、160棟がニョキニョキと建ったわけです。上空から見て、ぎっしり建っている感が強くなるのも当然です。

ちなみに、2020年に竣工したものが9棟、現在建設中で2021年竣工予定のものが10棟あります。まだまだタワーマンションは増える訳です。

全国のタワーマンション棟数は1,389棟(36万4,560戸)で、1番の東京都が32.3%を占めています。首都圏全体でのストック数は745棟で、半数以上のタワーマンションが首都圏にある…ということになります。また、宮城県、福岡県では、築10年以内のタワーマンションが半数以上を占め、近年開発が進んでいることがわかります。

2021年竣工予定のタワーマンションは、2020年12月末時点の集計で38棟・1万592戸。棟数・戸数ともに前年から微減する見通しですが、東京都や大阪府に限っては前年を上回る数の物件が竣工する予定ですから、まだまだ、ニョキニョキ建つわけです。

超高層マンションが全国で100棟を超えた…というのが、ニュースになっていた時代は、そんなに昔のことじゃないのに…と改めて時代の変化のスピードを思いました。10年後に、今の映像を見て、何を感じるのでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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