*そして、《読売》のところで紹介したように、2月、雅子さんは「地裁にファイルの提出を国に命じる「文書提出命令」を出すよう申し立て」た。
*今年3月10日、雅子さんは、「赤木ファイル」について語る近畿財務局の元上司と雅子さんの会話とされる音声データを、野党のヒアリングで公開。
*3月22日、大阪地裁で非公開の進行協議があり、「原告側代理人によると、国側はファイルについて「探索中」と回答した」と。そして…。
2021年5月5日付
記事タイトル「赤木ファイル、国が存在認める方針 森友改ざん問題」との《朝日》独自記事。「「赤木ファイル」の存在を、国が認める方針を固めたことが関係への取材でわかった」と。
●uttiiの眼
一度、立憲民主党の階猛氏が「政府の二枚舌」として追求したことがあるのだが、「赤木ファイル」について政府は、裁判の場では「裁判に関係ないので不要」としてその存否さえ明らかにしてこなかった。ところが、国会では「訴訟に影響する」として公表を拒んだ。これは矛盾ではないかと追及した階氏に、「訴訟に影響があるので…」と重ねて拒否のゼロ回答。こんなやり取りを見ても、政府がこの問題に対していかに不誠実な対応しかしてこなかったか、よく分かる。
公文書を改ざんするという、天をも恐れぬ破廉恥な行為を人に押しつけ、自責の念から自ら死を選ぶところまで追い詰めたという非道について、どう考えているのだろうか。しかし、妻雅子さんやジャーナリストに追い詰められた政府は、もう崖っぷちに追い詰められたも同然だろう。ジタバタするだけ、さらに立場を悪くすることに早く気付くべきだった。