森友問題で崖っぷちの政府。懸念される「赤木ファイル」の黒塗り度

※画像はイメージです
 

【サーチ&リサーチ】

*まずは《読売》から。《読売》は、この件が裁判のなかで登場した2月の初めに、短く報じている。

2021年2月9日付
記事タイトル「「赤木ファイル」提出を申し立て 森友文書改ざん訴訟」のなかで、以下の記述。「妻の雅子さんは20年(3月…内田註)に提訴し、自殺と改ざんの因果関係の解明には、赤木さんが職場に残したとされる「赤木ファイル」の開示が不可欠だと主張。一方、国側はファイルの存在について明らかにしていない」と。

*続いて、《朝日》。最初に登場するのは、昨年11月。TBS「報道特集」の金平茂紀キャスターが《朝日》の論壇誌「論座」に書いている「漂流キャスター日誌」のなかで、触れている。金平氏は赤木さんの妻、雅子さんに最も早く取材し、信頼を得たジャーナリスト。その週の番組内容に触れて次のように書いている。

2020年11月6日付「論座」
「赤木さんは、夫の俊夫さんの自殺後に弔問に訪れた近畿財務局の上司らの音声テープを証拠として提出した。テープは実にさまざまな重要な内容を含んでいる。とりわけ「赤木ファイル」の存在について語っている直接の上司の発言は重要である」

*国会で「赤木ファイル」が取り上げられる。

2020年11月19日付から
記事タイトル「森友改ざん経緯「存否も控える」 財務省、国会の求め応ぜず」と。

2020年11月25日付から
「「赤木ファイル」をめぐっては、立憲民主党など計128議員が4月、「予備的調査」を要請。衆院財金委が衆院調査局長に調査を命じ、財務省に文書を提出するよう求めた。これに対し、財務省は、赤木さんの遺族が国などに損害賠償を求めて訴訟中であることを理由に、ファイルが存在するかどうかさえも明らかにしていない。衆院調査局はこの日、過去に46件の予備的調査の報告書が出ているが、「民事訴訟を理由として、資料の提出や回答がなされなかった事例はない」と述べた」という。

*2020年12月7日付で国側から公務災害の報告書が開示された。それに対し、赤木さんの妻の雅子さんが記者会見。

2020年12月9日付
記事タイトル「森友改ざん、国の報告書は「うそ」 赤木さんの妻が会見」の中で、以下の記述。「7日付で国から開示された文書は、公務災害認定の理由を記した「災害認定報告書」など。赤木さんについて、「上級官庁との連絡調整」「マスコミ報道などで精神面や肉体面に過剰な負荷が継続した」などの記載はあるが、同省による改ざんの指示や赤木さんの関与について具体的な記述はなかったことが判明している」と。

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