編集後記
本件のご相談は2020年の11月から受けております。そこから、資料の整備や交渉についての話をしてあれよあれよという間に半年以上経ってしまいました。ご遺族は様々な苦悩を持っています。

ご遺族ご提供
本件のような教員のパワハラ問題が絡み、学生からハラスメントの申し入れがあった痕跡がくっきり残っているような複雑な問題では、第三者委員会の調査が極めて重要です。なぜなら、この調査によって今後の対処が必要になるからです。そのためには、管理監督機関が本件問題をしっかりと自ら把握する必要があるからです。
外からの調査はきっかけを作ることはありますが、日本のある種の行政機関やそれに準ずるような機関は、自らの調査などでの確認を何よりも優先して判断基準とします。
今回は第1弾とさせていただきます。その実、情報量が多く、追加の情報や証拠も多く得ています。できれば、第2弾は第三者委員会のしっかり構築されてからの事実検証ができればと思います。
学生にとっての時間は限られています。期限があると考え、高専機構にはより積極的な問題への関与と指導が望ましいと思います。ご遺族をこれ以上苦しめてはなりません。
1人の親として、親にとって子供の成長は嬉しくもあり、だんだん離れていくようなちょっぴり悲しい気持ちなど、色々な気持ちがありますが、やはり、我が子の成長は何よりもかけがいのない宝です。今回、私は、色々な写真をご遺族からご提供いただきましたが、陽向君の幼い時の写真がいくつかありました。大きくなっていっても親にとって、子どもが幼いときの様子は目に焼き付いているのだと思います。
そんな我が子がいつの間にか苦しめられ、自らの命を絶ってしまったというのはあまりに悲しい現実です。ご遺族ご提供の写真を見てください。こんな嬉しそうにしている子が、かえらぬ姿になっていたら、もしもこれが貴方であったらどう思うでしょう。少し想像してみてもらいたいのです。けして他人事ではありません。
もう笑う顔は見られません、泣く姿も見られません、もっと成長して成人し、一緒にお酒を飲むこともできません。テレビを観ながらツッコミをいれたり、食卓を囲むことも、できません。
もしも、あなたが親であったらどうですか?親友であったらどう思いますか?1分でいいので、想像してみてほしいのです。
機会があれば、何を感じたか私にぜひ教えてください。
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image by: 伝説の探偵