沖縄と奄美地方はすでに梅雨入りし、5月もまだ早いうちから梅雨前線が九州にかかる日があるなど、早くもあのジメジメとした季節が近づいています。犬や猫を飼っている人はこの季節、細菌やアレルギーによるトラブルに注意が必要なようです。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、濡れた身体の乾かし方など、皮膚トラブルの予防法を教えてくれます。
お家で簡単に防げる、ペット「梅雨時」のトラブル
これから6月になると雨天が多く、湿度が高くなる梅雨時です。コロナの影響でお散歩に行けないばかりか、梅雨でいけなかったり気温もジメジメしているので、犬や猫については、ストレスがたまりやすい季節の他「皮膚」にとっては、細菌やアレルギーを起こしやすくなります。
今回は皮膚炎を、お家で防げる方法を、お伝えしていきたいと思います。
1)皮膚のトラブル、一番は「アレルギー」
被毛に覆われている犬や猫の体は、梅雨時は特に「皮膚疾患」を引き起こしやすいです。一番多いのは、ノミによるアレルギー性皮膚炎です。病院で駆除薬ももらえますが、個体によってはお薬のアレルギーがある子もいるので、専門医にきちんと相談をしなければいけませんので注意してください。
2)皮膚トラブル防止は「身体のケア」
雨の日の散歩の後やシャンプー後は、タオルドライでは細菌がつく事があります。ドライヤーを使って完全に乾かします。特に足裏は泥が付くことで菌もつきやすく、また乾きにくいのでしっかりと乾かしてください。耳の中は菌が繁殖しやすいのでよく拭いてください。
●補足
皮膚の他、ベッドやマットも菌がたまりやすいです。こまめに洗濯し、天日干しを行ってください。掃除機や布団クリーナーで死骸やホコリなどを吸い取る事もお勧めします。
目の周りが赤くなったりするのは、アレルギーの可能性もあるので気をつけてくださいね。
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