日本は欧米に騙されるな。バイデンの二枚舌「人権外交」が招く終末戦争

 

人類が受け入れられるレベルをはるかに超える全面戦争に

これは何を招くかは皆さんご存じかと思います。

イランに対イスラエル攻撃の口実と大義名分を与え、イスラエルとの融和に向かっていたアラブ社会の怒りと反発を再燃させるとともに、決して公にはされませんが、【アラビア半島を舞台にした核戦力の対峙】という大変恐ろしい段階の一歩手前まで来ていると思われます。

5月20日の、希望的観測に基づいた報道によると、ハマス(パレスチナ)がイスラエルとの“休戦”に応じるということですが、これにはかなり数多くの、イスラエルには受け入れ不可能となっている要素も含まれるため、大規模な報復の応酬は、まだまだ続くのだと思われます。

次にこの地域で起こるかもしれない中東戦争は、確実に全面戦争化すると思われますが(ネタニエフ首相の保身のための、対パレスチナ戦争が続く限り)、その全面戦争は、もう人類が受け入れることが出来るようなレベルをはるかに超える威力があると恐れています。

「もし、欧米諸国が、国際社会が、人権外交や人権擁護の原則を、普遍的に常時適用して、国際問題の解決に協調していたら、現在進行中の紛争はここまでエスカレートしただろうか?

「もし、強国たちが、他国それぞれの国内における統治の仕方に干渉しないことを徹底できていればどうなっただろうか?」

いろいろなタラレバを考えてみたくなりますが、実際には、世界の各国は、それぞれの内政事情に鑑みて、その場その場で原則を変え、対応を変えるというダブルスタンダード、そして大きな矛盾の連鎖を繰り返して、何とか非常にデリケートな国際関係の海を渡っているのが現実でしょう。

現在、進行中の紛争や報じられることのない蛮行について知り、一部、その解決に携わる中で、国際情勢の裏側が見えてしまい、少し疲れてきました。

今回、いろいろと書いた内容に対して、いろんなご意見があるかと思いますが、これが、私が今、見る国際情勢の現状の姿です。

皆さんはどう思われますか?

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image by: Abed Rahim Khatib / Shutterstock.com

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