京大教授が呆れた、吉村府知事「飲食店いじめ」発言の支離滅裂

 

っていうか、第三に、昨年の夏はワクチンなど何も無い状態で緊急事態宣言出すどころか、逆に大阪でだってGOTOイートだGOTOトラベルだなんてやってたわけです。あのGOTO施策に対して、大いに反省でもしてるんなら、今回の吉村発言も筋が通りますが、そんな反省なんて何もやってないのです。

そう考えると今回の吉村発言は単なる口から出任せの思いつきだと見なす他ないのです。

さらに言うと第四に、そもそも吉村氏はつい先日まで、「感染症対策と経済対策のバランスをとる」「コロナ対策をやりながら、できるだけ経済を回しつづける」なんて事を言っていて、マスク会食を奨励したりできるだけ早く緊急事態を解除したりなんて事をやっていたわけです。それなのに今回の発言はいきなりその基本的な大方針を根底から覆すものとなっています。

だから結局、吉村氏という方は、口から出任せの思いつきで出鱈目発言をしてこられた方なんだっていう風に捉えざるを得ないわけです。もう滅茶苦茶です。

そして第五に、そもそも感染拡大は飲食店でのみ広がっているわけではないし、むしろ医療を逼迫しているのは高齢者施設のクラスターなのです。だから、高齢者施設のクラスター対策さえ徹底していれば、別に飲食店が経営してようがしてなかろうが、医療逼迫のリスクは大幅に抑えられるのです。さらに言うと、飲食店でマスク会食を徹底推奨し、5人以上の会食自粛を推奨しておけば、その飲食店でのリスクですら抑止することもできるのです。

これでは「タクシーで人身事故が起こっているから、タクシーの営業を全てヤメロ」と言っているようなもの。そんな極端な話聞いた事がありません。そんな馬鹿なこと、常識的に考えて通る筈がないからです。それくらい今回の吉村発言は滅茶苦茶だ、って事になるわけです。

……等々、やはりどこをどう考えても、今回の吉村発言の滅茶苦茶だと言わざるを得ないわけですが、それでもなお、今回の吉村発言を支持する人々は決して少なくはないでしょう。事実吉村氏にしても、きっとこう言えば支持されるだろうと思ったから発言したのでしょう。

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