心が折れたら思い出そう。「自分はバケツ一杯の明太子から取り出した1粒」という奇跡を

 

「生まれる」の反対は「死ぬ」にあらず

ところで、「生まれる」という言葉の反対は、何だと思いますか? 普通は、「生まれる」の反対は「死ぬ」……だと思いますよね。国語辞典に出てくる反対語なら、それで正解かもしれません。

でも、命についての著書がある助産婦の内田美智子さんが、こんなことをおっしゃっているんです。

「『生まれる』の反対は『死ぬ』ではなくて、『生まれなかった』ことなのです」

私は、「ああ、なるほど~」と腑に落ちました。「生まれる」の反対は、「生まれなかったこと」なんです。

1億分の1の確率をくぐり抜けて

息子が思春期、中学2年生のとき、「自信を無くしている」ことがありました。そのとき、私は内田美智子さんのこの言葉を思い出し、息子にこう言ったんです。

「おまえ(本当は息子の名前を言っています)が、大好きな明太子。バケツに1億粒入っているとする。その明太子の粒のなかから、1粒だけ爪楊枝の先につけて、すくい出したとしたら、自分のことをバケツに残っている1億粒の明太子の1粒だと思うか? それとも選ばれた、たった1粒のほうだと思うか?」

もし、あなたが明太子の1粒だったら、どちら側だと思いますか? バケツに残された1億のほうか? それとも、爪楊枝の先にくっついた1粒か? この問いに、息子はこう答えました。

「そりゃ、お父さん、自分はバケツに残った1億のほうだよ」

予想通りの回答。私は、息子に言いました。

「違うよ! おまえは爪楊枝で救い上げられた1粒の卵のほうなんだよ! いいか。おまえは、1億分の1の確率をくぐり抜けて、お母さんのお腹のなかから生まれてきてくれたんだ! 世界でたった1人……俺のところに、生まれてきてくれたんだよ! 1億分の1の確率。税理士になるより、弁護士になるより、内閣総理大臣になるよりも難しい確率。その確率を勝ち抜いて、1位を取っているんだ! 日本の人口に匹敵する数のなかでトップなんだよ! おまえは、奇跡的に選ばれて生まれてきた! だから自信を持てよ!」

私の言葉を聞いて「お~」って驚きの声をあげる息子。私はさらに、こう続けました。

「でもね! おまえが生まれたということは、同時に、おまえと同じような顔をして生まれてきたかった残り1億の分身が、この世に生まれてくることができなかったということなんだよ。おまえと同じように、お母さんに抱きしめてもらいたかった! 小学校に入学して、友だちをたくさん作りたかった! クラブ活動をしたかった! ディズニーランドや映画に行きたかった! 好きな子とデートしたかった! そういう、いろいろな夢や希望を叶えることができなかった自分の分身のためにも、人生を有意義に、楽しく、悔いなく生きなきゃならないんだよ!」

私たちは、奇跡を起こして生まれてきました。せっかく生まれたのです。後悔なく過ごさなければ、もったいないではありませんか!

諦めてしまう前に、まず行動です! AI時代に打ち勝つためには、目的を達成するための行動しかありません。実現不可能! どうせ無理! なんて思わない! 奇跡は起こるからこそ、奇跡なんです!

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