その3. 妻の「交通系IC」には密会の記録が残っている?
よくある不倫の発覚パターンは電話の着信履歴、メールの受信履歴、LINEのメッセージ、クレジットカードの明細や旅行サイトの閲覧履歴、予約情報など様々です。そして、最近になって増えてきたのがSuicaやPASMO、ICOCAなどの「交通系IC」。交通系ICの発行会社(SuicaならJR東日本)のサイトにログインすれば、過去に遡って利用履歴を閲覧することが可能なのです。もし、ログインするときに必要なIDやパスワードが分からない場合は、カード式なら駅へ持って行きましょう。駅の券売機にカードをかざせば、過去の利用履歴が画面に表示されるようになっています。
妻が夫に「友達の○○ちゃんと***に行ってくる」と言っておきながら、実際には不倫相手の家やラブホテルに行っていたのなら、交通系ICの履歴に、その最寄の駅やバス停、タクシーの乗車歴などが記録されているのでバレバレです。
「あんなにも簡単に不倫されるなんて……」と絶望するのはCさん(29歳)。妻(26歳)が相手の男と出会ったのはスマホのソーシャルゲームでした。利用者同士はチャットでコミュニケーションをとることが可能。ゲームが下手な妻に、相手の男はゲームの攻略法を教え、その後もやり取りを重ねて、LINEのIDを交換しました。ゲーム外での会話で打ち解け、今度はリアルの世界で会うようになったそうです。妻の交通系ICには、あるラブホ街へのバスの往復記録が残っていました。妻は隠しきれないと観念し、一部始終を白状したそうです。
不倫をするには時間や体力、そしてお金が必要です。元号が令和に変わって以降、テレビやネットなどで「不倫」の二文字を目にする機会が増えましたが、女性の経済力が向上し、イクメンの男性が増加したことに加え、スマホが1人1台の時代になったことが大きいようです。なぜなら、ワンクリックで「バレないように不倫を楽しむテクニック」「バレても慰謝料を払わない裏技」「不倫を隠して離婚する方法」などの悪知恵を検索できてしまうのだから。
悪いのは妻ですが、人生を狂わされるのは夫です。不倫の責任は慰謝料という形で清算するのが原則。よほどの場合を除き、親権には影響しません。そのため、夫婦間に未成年の子どもがいる場合、「母親優先」の原則が適用され、離婚せざるを得なくなったときに妻が親権を持つ可能性が高いのです。つまり、夫は妻の不倫のせいで子どもを失い、さらに養育費を払わなければならないという地獄絵図が待っています。不倫の期間が長ければ長いほど、不倫相手との仲が深ければ深いほど離婚に結びつく可能性は高まるため、できるだけ早く見つけ、妻を問いただし、不倫をやめさせることが肝要です。
image by:Shutterstock.com