さて、肝心の第1書記であるが、韓国のメディアなどは政治局常務委員に抜擢された金正恩の最側近の趙甬元(チョ・ヨンウォン)氏が任命されたのではないかとの憶測を伝えている。しかし、党大会後に第1書記の肩書で公式メディアに登場した人物はおらず、空席のままの可能性もあるのではないかとも言われている。その一方で、北朝鮮の建国者の金日成主席の直系血族のみが最高権力を行使できる不文律があることから、金正恩の妹の金与正氏を想定した職責ではないのか、という見方もある。
いずれにせよ、第1書記は金正恩が倒れるなどの非常時に備えた役職であることは間違いない。
今回明らかになった党規約改正内容は、慶應義塾大学の礒崎敦仁准教授が下記のサイトで日本語訳を新着記事として公開している。参考にいただきたい(※崎は正しくは立つの方)。
(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)
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