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鍼灸師が教える「むくみ」解消の足首運動。期待できる6つの効果とは

梅雨から残暑にかけては「むくみ」に悩まされる人が多くいます。高い湿度やエアコンの冷気が体を疲れさせ「むくみ」となって現れるようです。今回のメルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』では、著者で鍼灸師ののぶ先生が「むくみ」を解消する「足首運動」の方法と、期待できる効果を教えてくれます。

簡単なむくみ対策

【むくみはダメよ】

梅雨に入り湿度が高まると、足腰から冷えて全身の血流が悪くなります。真夏に突入すると暑さでばてたり、エアコンで冷房病になることも。こんな疲労の原因満載な残暑のころまで。

疲労の蓄積サインであるむくみは、そんな夏バテや疲労回復機能低下の良い目安です。ひと夏の間、むくみ知らずで過ごせれば、秋からのインフルエンザ対策までもかなえられますね。

【足元からの血流促進】

疲労回復や免疫力UPには、足首をしなやかに動かし続けることが必要です。ただ歩けばよいわけではないです。足首は意外と可動域が広い。特に日本人は足首がよく動く民族性を持っています。正座をして過ごせるくらい、足首が先天的に柔らかいわけです。

そのため、ただ靴を履いて歩いているだけでは、自然と足首の運動不足になる。運動不足とは可動域を十分に使いこなせていない、ということですね。大事なのは足首を全開して使いこなしてあげること。こうして可動域いっぱいまで足首を使いこなせると、以下がかなえられます。

【手軽に足首を使い切る】

寝起きや寝る前、仰向けになって足首をしっかりそらせてみる。

  1. 踵を突き出すように足首をそらせる
  2. つま先をガッツリ伸ばすように足首をそらせる
  3. これを交互に100回程度、やってみます

ポイントは足の指を目いっぱい開いて「パー」を作りながらやること。最初から100回やると、足首の運動不足の人はすぐにこむら返りや足指がつれてしまうと思います。最初は1回から始めましょう。1回出来たら、2回、3回と増やしていってみる。足首がこなれて柔らかくなり始めると、ひきつれなくなります。

足首が丈夫になるとむくみにくく、冷えにくくなります。余裕のある人は、日中歩いているとき、犬猫ちゃんのようにつま先立ちで歩くようにして見るのもよいでしょう。無理することはないです。ただ、足首を日頃から使いこなすっていうアイディアは、生涯持ち続けるとよいですね。体を使い切ってあげること。意外と忘れがちな、でも、とっても大事な事だったりするわけです。

便利な世の中になりました。テクノロジーの発達で、身の周りの室温をいろいろコントロールできるようになった。でも、カラダがそれを望み喜んでいるかといえば、どうなのかなぁと。梅雨のジメジメした湿度や、夏の気だるい暑さに負けないように、十分体を使い切ってみたいっていう欲求を持っているんじゃないかと、僕なんかは思っているわけです。

もちろん近年の異常な気象状況では、人のカラダのキャパを超えていることもある。それでも足首一つ、便利な靴に覆われて過ごし慣れて、使いこなすことを忘れることで体調不良を起こすなら、積極的に使ってあげることはこれからも必要なんじゃないかと思います。

肩や腰だって、シッカリ十分に曲げ伸ばしする機会を作ってあげることで、本来の身体機能を取り戻すきっかけづくりになったりして。効率よく仕事するばかりでなく、カラダの余地を刺激するような余暇の時間も楽しんでみてください。それで体調が少しでもよくなら、それはきっと養生の達人に近づいているってことですよ。

image by: Shutterstock.com

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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