「五輪反対は非科学的」橋本聖子会長の精神論に批判集中。酒解禁すら二転三転、空飛ぶ税金ブルーインパルスの開会式飛行にどんな合理性があるのか?

2021.06.23
by tututu
橋本聖子
 

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長が22日、ダイヤモンド・オンラインのインタビューに答え、開催が近づくオリンピックについて語った。しかし、その中で橋本会長が「『オリンピックは特別に興奮するからダメだ』、非科学的な話ですよね(苦笑)」と答えたことに波紋が広がっている。

橋本聖子会長「五輪反対は非科学的」発言に批判殺到

東京五輪を開催することで、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、橋本会長は改めて安心安全な対策を十分施していると説明。

記事の中でJリーグを引き合いに出し、観戦ルールやマナーが徹底されていることでクラスターが発生していないことを強調した。

その上で、「『オリンピックは特別に興奮するからダメだ』、非科学的な話ですよね(苦笑)」と語り、他のプロスポーツと東京五輪も同じであるとの認識を示した。

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しかし、この橋本会長の意見に批判が殺到。「専門家である医学者や科学者たちがずっと五輪開催に反対してきた」「何で政治家がその道のプロたちに対して“非科学的”と言えるのか」などの声があがった。

これまでの対応を振り返ってみれば、組織委や政府がすべてにおいて科学的なことをしてきたとは言えないだろう。この段階にきて“非科学的だ”と断じる組織委会長の発言は違和感でしかない。

政府と組織委が行ってきた“非科学的”な対応の数々

22日、組織委が会場内で観客への酒類の販売を認める方向で調整していることが明らかとなり、国民だけではなく政府与党からも反対論があがった。

丸川珠代五輪相が「大会の性質上、ステークホルダーの存在がどうしてもある。組織委員会としては、そのことを念頭において検討されると思う」と語った失言もあり批判が続出。

翌23日には一転して酒類販売の見送りを決めたが、これのどこが科学的な判断なのあろうか。スポンサー&IOCファーストの明らかな“非科学的”な対応だ。

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また、東京五輪開会式の当日には、航空自衛隊のブルーインパルスが国立競技場の上空に「五輪マーク」を描く計画が進んでいることがわかった。TBSニュースなどが報じた。

5月29日には医療従事者への敬意と感謝の気持ちを示すために飛行したが、感動の声が聞かれる一方、「密状態が発生した」「歓声があがった」と“非科学的”な一面も起きていた。

ブルーインパルスが飛行するということは、そのための多額な税金も飛んでいくことになり、批判する声もあがっている。

一方、埼玉県では衝撃的な事実が明らかになった。東京以外の周辺の自治体でも五輪で交通案内などをする都市ボランティアが参加するが、希望者には優先的にワクチン接種が行われる。

埼玉県では1回目の接種が7月8~11日と五輪開催前に行われるものの、2回目の接種が8月8~11日になることがわかった。8月8日といえば、五輪閉会式の日。すなわち、東京五輪の開催中にはワクチン接種を終えることができないのだ。

ボランティアとして参加を呼び掛けておきながら、ワクチン接種を打てないという現実。誰がどう見ても“非科学的”そのものだ。

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橋本聖子委員長は「五輪反対は非科学的だ」としたが、医学や科学的な見地から専門家たちは開催中止を唱え続けてきた。東京五輪を強行開催する方がよっぽど“非科学的”ではないだろうか。

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