香港の自由は死んだ。現地新聞『リンゴ日報』休刊が伝える中国共産党の横暴

 

日本のマスコミ、野党も大事

私が日本に一時帰国していた時、テレビをつけると、いつも総理の悪口をいっていました。それで、毎回「すごいな~」と思っていた。なぜでしょうか?ロシアのテレビでプーチンの悪口は、絶対絶対絶対いわないからです。

日本では、総理の悪口ばかりいっている。日本に完全帰国した後、マスコミは、「森友問題」「加計問題」「桜を見る会問題」を延々と報じつづけていました。そして、野党は、延々と追及しつづけていました。それで、安倍さん、自民党支持の方は、「あ~、いいかげんにしてくれ、うざって~~~」と思ったかもしれません。ですが、こういうのも大事なのです。

たとえば、中国やロシアや北朝鮮で、為政者の汚職は追及できません。「リンゴ日報」を見てください。ホントのことを書くと、幹部は逮捕される。そして、新聞は、休刊、廃刊に追い込まれる。

日本では、今のところそうはなりません。マスコミ、野党の皆さんが、為政者の疑惑を大々的に、しつこく追及する。それで、為政者の方も、「悪いことしていると、次の選挙で負けるかもしれん。少し真面目にやるか」となるのです。

ですから皆さん、「民主主義は、何をやるにも時間がかかる!中国モデルが最適だ!パンデミックをいち早く克服したのも中国だった!」などと主張する人の言葉を信じないでください。

「東京五輪中止した方がよくないですか?」

といったら逮捕されるような国に日本がならないように。

image by: Lewis Tse Pui Lung / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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