ジェンダーの悩みを抱え続けているモデルを救った「母の一言」

 

それで、私がこのジェンダーレスについての話をする時に「いつか一緒にお伝えしたいな~」と思っていたことがあるのですが、あなたは「井手上獏(いでがみ・ばく)」くん(現18歳)、をご存じでしょうか?私がその方を知ったのは、2018年ジュノンボーイコンテストに彼が参加した時の事でした(当時15歳)。

ジュノンボーイコンテストとは、武田真治さん、小池徹平さん、溝端淳平さんなどが歴代の優勝者で、「カッコ(かわ)いい男の子」「今後のイケメンタレント」の発掘オーディションのようなものだったのですが、井手上獏くんが現れた時、他の出場者はイケメンぞろいの中で、1人だけフェミニンな雰囲気を醸し出していました(私は石原さとみさんに似ていると感じました)。

大会の趣旨とはちょっと違うのか、優勝はしませんでしたが、DDセルフプロデュース賞を受賞しました。その時「この子はきっと注目される!」と感じたのですが、やはりこの受賞をきっかけにテレビに出るようになったようです。

獏くんは、昔は男の子らしい子供だったようですが、幼少期に見た、結婚式の花嫁姿に一目ぼれして以来、綺麗なもの、可愛いものに興味を持つようになり、徐々にメイクや服にも興味を持って行ったそうです。

そして知って驚いたのですが、この獏くんが生まれ、生活をしている場所が「島根県の離島」だった事。島の人口も2,300人ぐらい。小学校は2校、中学・高校は1校しかありません。

とても自然にあふれていて年齢の高い方も多く、のんびりした場所のようですが、「島」と言ったら、やはり外からの情報が入りにくく、保守的で、みんなと違った行動に対して良く思われない…そんな印象があります。そんな中で嫌な事や特異な目で見られたことはないのかな?と疑問に思ったのでした。

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