京大教授が呆れた五輪開会式「文化祭クオリティ」と、菅“陛下お言葉で起立せず”の大失態

 

「なんでドラクエやねん……」

僕はドラクエの大ファンです。引退して隠居することになったら、連日ドラクエ漬けの毎日を過ごしたい、と何度も公表しているくらいドラクエ好きです。とりわけ、ドラクエ音楽を死ぬほど愛しており、あの音楽ならば何時間でも聞いていられます。

……が、なんで五輪でドラクエやねん……っていうのが、当方の率直な印象でした。

もちろん、ドラクエ好きの方を中心に、「素晴らしい!」という感想をお持ちの方は多いのだと思います。

しかし、これは五輪の場。半世紀に一度しか回ってこない、国威発揚の最重要機会なのです。この機会に、日本の国力の全てを投入し、「日本はさすがに素晴らしい国だ」と思わせることが必要なのです。

その機会にドラクエだなんて……あまりの幼稚さに目眩がする思いでした(なので当然当方は、前回五輪の安倍マリオでも、大いに失望いたした次第です)。

「このなだぎ武の寸劇、なんやねん、意味分からんやん……」

お笑いタレントのなだぎ武が寸劇で登場。おもしろ可笑しく演出したつもりなのでしょうが、これを面白いと感じるのは現時点の日本人に限られるでしょう。というよりそれ以前に、前後のつながりの中で、この寸劇が一体何を意味しているのか、私が見てもよく分からないものだったのですから、海外の方や将来の人々に取ってみれは「?」と思う他ない代物でした。

本当に恥ずかしい限りです。

「何でイマジンやねん……しかも、歌ってるの日本人おらんやん……」

途中でジョンレノンのイマジンが採用されていたのですが、それをアフリカ、アメリカ、オセアニア、ヨーロッパのそれぞれを代表する歌手が歌っていく、という演出がありました。

世界平和を願うためにイマジンってのも、なんとも陳腐な選曲ですが、なんでわざわざ日本以外のものを使うのかってのが、残念でした。

しかも、歌手も、日本とは無関係の四人(ジョン・レジェンドが出ていたのは嬉しく思いましたが、そんなことは、五輪に関係無いので、どうでもいいのですw)。

しかもしかも、「映像」で事前につくられていたビデオを流すという趣向で、コロナ中だからしょうが無いと言いたいのかも知れませんが、せめて会場でライブで歌ってもらいたいところです。映像を流すなんて、もう、しょぼさ満載だと感じました。恥ずかしいとしか言い様がない。

が、それよりも哀しいのが、曲も歌手も上記の様に日本とはまるっきり関係ないっていう点。別にずっと日本のものを使う必要もないですが、これでは「日本はさすがだな」なんて絶対に思われないでしょう。

演出家は、「みんな、日本はダサい国だって思ってるかもしれないけど、こんな風に、外国の曲もよく知ってるんだぜ」な雰囲気を出したかったのだろうと思いますが、もう、その発想そのものがレベル低すぎ、ショボすぎて、恥ずかしくて恥ずかしくて仕方が無い……と感じた次第です。

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