捕まると生き地獄に直行。心理カウンセラーが警鐘する恐怖の「ハイエナ人間」とは

An,Adult,Striped,Hyena,(hyaena,Hyaena),Standing,In,Open,Dry
 

「あんなにしてあげたのに期待しているほどの見返りがもらえなかった」という経験はありますか? 無料メルマガ『東北の人気メンタルトレーナーが送る『自信をはぐくむ、幸せな自分のなり方』』の著者で心理カウンセラーの吉田こうじさんは「いつも損した気分になる人」について考察を深め、そんな人を狙って現れる「ハイエナ人間」に注意すべき、と語っています。

なぜ期待した見返りがもらえず、いつも損した気分になるのか?

「情けは人のためならず」という言葉があります。人に対して情けを掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味の言葉ですね。これは「損得抜きの利他の精神」で行われるからこそ、相手にも返報性の心理が働くわけで、最初から「自分への見返り」を目当てに奉仕するのとは全く違います。

ですが…、人のために何かをしてあげるとき、相手に恩を着せたいから何かをしてあげる、感謝をして欲しいから何かをしてあげる、自分の存在価値を評価して欲しいから何かをしてあげる。…などなど「自分の願望」を隠して相手に何かをしたとしても、残念ながら相手には「見返りを求められている」という強欲さは伝わっています。

なぜなら、いつもお話ししているように「人は相手の無意識に反応する」からです。

なので…期待したほどには感謝や評価が返ってこない…。むしろ、なんかよそよそしさを感じる…。そこで「こんなに気をつかってやってあげたのに、あの態度はなんなんだ!非常識なやつだ!」と相手に怒る。

そうやって相手を怒って、さらには恨んだりする人は、人のために何かをしてあげている自分の「動機(目的)」が、「承認欲求を満たしたい」「存在承認を欲しがっている」ということを自分でわかっていなかったりします。

もっと言えば、真の動機は「自己の無価値感」「自己の存在価値の希薄さ」「劣等感」などを、相手からの感謝や評価によって、カバーしたいのです。

そもそも、「期待」がなければ、失望や怒りといった感情は生じません。でも、当の本人は、自分がやっていることは「相手のためだ」と信じている。

これはなにも、自分自身のために人の役に立つことが悪いということを言いたいのではありません。

「真の動機」に気づかないと、せっかくの苦労や気遣いがいつまでも報われないことで、周りを敵対視するようになりますよってことを言いたいのです。

特に、幼い頃から、「ありのままの自分であってはいけない」「もっとすごいことができる自分でいなければならない」みたいな自己否定と期待のダブルパンチ攻撃をされ続けてきた人は、ありのままの実際の自分を卑下し、理想の自分を追い求めるがために、理想と現実のギャップに激しく苦しみ、自分の本当の動機がわからないまま頑張り続けて苦しむことは少なくありません。

現実の自分を好きになれない上に、だからと言って理想の自分にも手が届かない…。でも周りの期待には応えなければならない…。そんな状況の中でも、なんとか周りの期待に応えて理想の自分に近づこうと必死で頑張り続ける以外に、やり方がわからない…。

理想を求めることは一旦やめて、素直なありのままの自分を、改めて腰を据えて見つめ直してみようということは、これまで頑張ってきた自分を全て否定し、自己崩壊が起きそうで怖すぎてできない…。

print
いま読まれてます

  • 捕まると生き地獄に直行。心理カウンセラーが警鐘する恐怖の「ハイエナ人間」とは
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け