いつも話していることですが、相手の期待に応えるために、自分じゃない自分を演じて頑張っていると、自分のことを嫌いになります。自分で自分のことを信じられなくなります。自分で自分を愛せなくなります。
自分で自分を信じられない、愛することができないと、他人が自分を信じたり愛していることも信じられません。
なので、他人が自分を信じたり、愛しているという証拠が欲しくなる。そこで、さらに無理して自分じゃない自分を演じる方向に頑張ってしまう。
そうやって、どんどん「自分嫌い」「自己蔑視」を加速していくのです。
そして、悩ましいことに、そういう人は「ハイエナ人間」の餌食になりやすいです。
※「ハイエナ人間」については、こちらの電子書籍に詳しく書いてます。
【頑張り損がわかる心理学: なぜあなたはいつも、つらい目にばかりあってしまうのか?】Kindle版
「ハイエナ人間」は、相手が期待している通りに「反応するフリ」が上手です。なので「いい人」に見えてしまう。「自分は好かれている」と勘違いさせれられてしまう。
でも本当は、あなたがなにをどう期待しているのかが見抜かれているだけなのです。
で、コロッと騙される。奪われる。傷つけられ、捨てられる…。こうした経験を一度でもすると、周りの人全てが「ハイエナ人間」のように思えてしまう…。傷つくのが怖くて自己防衛ラインを張り巡らせつつも、周りに認められたいともがく…。でも、なぜかいくら頑張っても「都合のいい人」「使い捨てられる人」のように扱われてばかりいるように感じる…。
これはまさに、生き地獄と言えます。
だからこそ、自分の本心(動機、感情など)を知るために自分と向き合うこと。自己存在価値に疑念を抱いてしまった寂しくて弱くて怖がりな自分を認めること。自己存在価値を他者に満たしてもらおうと期待しないこと。他人や環境ではなく、自分の中に現実を変化させるヒントが絶対にあると信じること。自分の心の深い部分にアクセスして、自分で自分を理解しようと努めること。
そうしながら、自分のことを客観的に見つめ「自分はいま、どこに向かって行こうとしているのか?」をいつも把握するようにしておくことが大切だと思います。
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