デキる男は妻を褒める。ドラゴン桜の指南役が伝授、家庭を円満にする魔法の言葉

 

愚痴を黙って聞くことも大切

褒めるきっかけをつかめないときは、奥さんや子どもの誕生日、結婚記念日、出産記念日などを活用しよう。花束やちょっとしたプレゼントと一緒に、感謝の気持ちを記したカードを贈ったり、「いつもありがとう」と言い添えたりすれば、奥さんも喜ぶだろう。

褒めることと並んで、お母さん方の愚痴を聞くことも大切だ。

実は、わたしの妻も小学校の教師で、今も続けている。毎日、いろいろなことがあり、ストレスを一杯ため込んで帰ってくるので、わたしは時間がある限り、妻の愚痴や話をひたすら聞いている。そのとき、受容的、共感的な態度で聞くことが大切だ。

ところが、男というものは(わたしもそうだが)、ついつい意見したりアドバイスしたりしたくなる。「それじゃ、△△した方がいいんじゃないか」とか「それなら、やめた方がいい」とか、「もっと建設的に考えろよ」などと言いたくなる。

でも、それをぐっとがまんして、「うん、うん、大変だな」「そういうの困るよね」「それは頭に来るよね」などと聞き役に徹する。

お母さんたちは多くの場合、解決策を求めているのではなく、夫に聞いてほしいのだ。気持ちよく話せれば、ストレスが開放される。それを途中で遮って意見やアドバイスをすることは、ほとんどの場合、逆効果だ。

これを実践すれば、ぎくしゃくしていた夫婦仲もよくなることは確実だ。

夫婦・親子関係は仕事上の関係より大切

さらに加えて言えば、家事や子育ての分担もできる限り行おう。

奥さんを褒めたりいやしたりすることは、自分のためにもなる。にこやかに会社に送り出してもらえれば、自分も仕事を頑張れる。

また、夫婦間がよくなれば、子どもにも大きなプラスになる。

最近では、子どもが巣立つや否や離婚を言い出す妻も多いという。「この人の介護だけはしたくない」と思うらしい。そういうケースは、やはり奥さんを褒めたりいやしたりするのが足りなかったのかも知れない。

夫婦関係と親子関係は人生で最も大事な関係で、一生続くものだ。一方、同僚や得意先との関係は、多くの場合、一時的なもので退職すれば関係が消える。

それなのに、同僚や得意先との関係作りには最大の努力をし、夫婦関係や親子関係はおざなりという人もいる。

夫婦関係や親子関係の大切さを再認識して、そちらをもっと大事にして欲しい。そのために、仕事で得た人間関係についての知恵やノウハウをぜひ活用してほしい。

初出「親力養成講座」日経BP 2009年2月20日

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5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。

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【著者】 親野智可等 【発行周期】 不定期

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