お菓子メーカー湖池屋に学ぶ、価格よりも「食べる人ありき」という姿勢

 

湖池屋のポテトチップスは美味しいというイメージがあり、さらにここ数年このような仕掛けをしています。なかでも会社として取り組んでいる、JAPANプライドポテトというプロジェクトを行なっています。

もともとは、「湖池屋のプライドをかけて、美味しいポテトチップスを世に出そう!」というコンセプトで、「神のり塩」「感激うす塩味」「芋まるごと」といった、面白く引きつけるネーミングの、JAPANプライドシリーズという商品を多く出しています。「豪快和牛コンソメ」という商品は、サブタイトルに「スパイスの衝撃、迫り来る肉の衝撃」という目を引くタイトルで、ここにも「美味しさ」や「味」に焦点を当てる姿勢が見て取れます。

このJAPANプライドシリーズでここのところ、日本が誇る地域の名産品を使い、湖池屋がプライドをかけて作り出す、ポテトチップスというコンセプトで、地域を活性化しようという取り組みを始めました。色々な地域とのコラボ商品を出していて、たとえば、小豆島のオリーブと淡路島の藻塩を使ったポテトチップスや、宗像の焼き海苔醤油のポテトチップスなど、こちらも見るからに美味しそうです。

日経MJの記事によると、湖池屋の社長は、このような商品開発の戦略を、「味、日本、現代品質の3つに定めました」とのことです。この3つに絞る、ということを明言していて、このポイントからぶれず、このように消費者のニーズにマッチした市場に、自社の強みを当てているので、消費者にもその思いが明確に伝わります。この点がヒットに繋がっているのです。

 

(※本記事は、メルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』2021年8月10日号の一部抜粋です。続きをお読みになりたい方は、ご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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