「ごめんなさいが言えぬ子」は親の縮小コピー。上手な謝り方3つのコツ

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自分のミスや非を認めて謝るのは難しいこと。反抗期や思春期の子は、素直に謝れないせいで、親との関係、友達との関係がこじれるというケースが多くあります。年齢や立場が上になって謝れないような見苦しい大人にならないためには、素直で上手な謝り方を伝えていく必要があります。今回のメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』では、著者の柳川由紀さんが「謝る」ことは成長や信頼を得るチャンスと、「謝り方」の3つのコツを伝授。子どもに対して謝れない親にも自省を促しています。

ごめんなさいが作る信頼

年齢や職位が上がるほど、プライドや意地が邪魔して「謝る」ことが難しくなっていくようです。謝ることはかっこ悪い、と思う方もいるかもしれませんが、一番かっこ悪いのは、本当に謝らなければならないときに謝れないことです。子どものうちから素直に謝れる環境を整えましょう。

1.謝るには「素直さ」と「自尊心」が必要

「謝る」ことにおいて最も大切なのが素直さです。自分の非を認めるには、素直でないとできません。非を素直に認め、次に生かせる人こそ「謝れる人」です。

さらに、素直に謝れる人は、謝ったことで、自分が軽んじられた、否定されたとは思いません。自分にぶれない軸と誇りをしっかり持っているからです。つまり「自尊心」があるからです。子どもに自尊心や自信を持たせる関わりをしましょう。(メルマガ343号参照)

2.上手に謝る

謝っても、口先だけでは相手に気持ちは伝わりません。「謝まる」ことは、自分の成長のチャンスです。誠意をもって気持ちを伝えましょう。

その場合、相手に気持ちを伝えるコツとしては、「共感しながら謝る」ことです。例えば、相手を転ばせてしまったら、「痛かったでしょう、ごめんね」大切な物を汚してしまったら「大事にしてたのに、ごめんね」と、相手と同じように、自分も感じているよ、と伝えることで、相手の気持ちも軽くなります。

3.信頼に繋げるには

謝るときには、勇気が必要です。特に思春期の子ども達はなかなか難しいものです。謝った後にお互いの信頼関係を築くコツは3つ。

・出来るだけすぐに謝る
問題が起きたときは、その直後よりも時間が経つほどお互いの感情が膨らんでいくものです。ですからそうなる前にすぐ謝りましょう。

・先に謝る
例え自分が悪くて謝るとしても、相手に言いたいことはあるでしょう。でも、言いたいことを言う前に、まずは謝罪の言葉を述べましょう。謝罪の前に言いたいことを喋ると、相手は「何が言いたいの?」と感じ、また怒りを買うことになりかねません。

・言い訳をしない
「誤解なんだけど…」「本当は●●なんだけど…」などと言い訳や弁解をするのはやめましょう。例え本当に相手の勘違いだとしても、相手が感情的になっているときに、こうした言葉を発すると、相手は「言い訳して何なの?」と嫌な思いを払拭できません。

家庭教育アドバイス「普段から親が素直になる」

とかく親は、子どもに対して威圧的になりがちです。そして、自分が間違ったとしても認めずに子どもの行動や態度のせいにする親もいます。親が毎日口にする言葉や態度は、そのまま子どもがコピーします。

子どもは親の縮小コピーです。そんな子どもを見て親は、「何ですぐに謝らないの!」などと言うのです。そんな堂々巡りにならないよう、親として子どもに素直に向き合いましょう。

image by: Shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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