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清原和博が巨人復帰か。中田翔の移籍で透ける原監督の思惑、疑問だらけのトレードは「問題児獲得の既成事実作り」だった

暴力事件を起こしたにもかかわらず、無償トレードで巨人に移籍した中田翔に対して波紋が広がっている。そもそもなぜ巨人が中田を獲得したのか?中田のポジションには複数の有力選手がいて、何も焦ってまでいわくつきの選手を戦力補強をする必要はない。実はそこに原監督のしたたかな戦略が見て取れる。

中田翔獲得の先にあるのは清原和博の巨人復帰か

今月22日、東京ドームで行われたDeNA戦に「5番一塁」で初のスタメン出場をした中田は、3点を追う七回、移籍後初本塁打となる挨拶代わりの2ランを放った。これにはネット裏で観戦していた長嶋茂雄終身名誉監督も大喜び。ガラスをたたいて歓喜した。

問題を起こして日本ハムを退団、その中田を救った巨人で移籍後すぐにホームランを放ったことで、まるで“美談”のようになっているが、「そんな簡単な話ではない」とスポーツ紙の記者は語る。

「原辰徳監督が中田の視線の先に浮かべているのは清原和博です。そのやんちゃぶりや番長キャラで何かと比較される中田と清原ですが、中田という問題児を救って“既成事実”を作ることで、原監督は清原復帰への道筋を作ろうとしているとみられます」

ご存知の通り、清原は2016年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕され、同5月に懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。数々の記録を打ち立てただけでなく、多くの人たちの記憶にも残る選手だったが、この一件以降は野球界から“腫れ物”扱いされてしまっている。

しかし、昨年6月で執行猶予期間が終了。逮捕後は薬物とも縁を切り、積極的に啓蒙活動にも参加していることから、徐々に風向きは変わりつつある。

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清原に手を差し伸べようとしている原監督の思惑

清原は西武からFA宣言して、1997年から2005年まで9年間巨人に在籍したが、原監督の第一次政権時代に選手としてプレー。共に戦った仲間である。

「当時の2人の距離感は特別近いものではありませんでした。とはいえ、お互いに巨人の4番を背負った人間として、気持ちが通じるところがあります。叩かれたり、挫折を味わったりと、輝かしいだけではないのが巨人の4番。リスペクトする気持ちがお互いにあるはずです」(前出・スポーツ紙記者)

清原は7月10日に行われた巨人-阪神戦で、解説者として復帰を果たした。

縁深い甲子園球場での解説復帰とあって、清原を一目見ようと多くの野球ファンが駆け付けたが、試合後に珍しい光景を目にすることができた。

巨人の勝利で終わったこの日、解説席に座る清原の姿を見つけた元木大介ヘッドコーチが、原辰徳監督と宮本和知投手コーチを呼び寄せ、3人で清原に向かって手を振ったのだ。

その姿に解説席から立ち上がり、何度も何度も頭を下げ、手を振り返した清原。「なんか泣きそうですね。来て良かった」と目を潤ませた清原は、「まさか原さんがバックネット裏に向かって手を振ってくるとは夢にも思わなかった。今まで頑張ってきて本当に良かったと思います。ありがとうございます」と語った。

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そうした良好な関係性もある原監督と清原。実は原監督が清原を球界復帰させようとしていることは、その条件が整いつつあるという背景も影響していた。

もはや時間の問題?整いつつある清原復帰の道筋

暴力事件を起こした中田翔に救いの手を差し伸べたことで、清原復帰への道筋を作ろうとしている原監督。それは別の事象からも伺い知ることができる。

①これまでの巨人ではあり得ない桑田真澄のコーチ復帰

巨人は今シーズンから投手チーフコーチ補佐として、桑田真澄を就任させたが、この人事に多くの野球ファンが驚いた。なぜなら、巨人はFAなどで自ら球団を出ていった人間に対して、コーチやスタッフで復帰させないというのがこれまでのやり方だったからだ。

桑田は2006年まで巨人でプレーしたものの、メジャーへの夢を諦めきれずに巨人を退団。その後、ピッツバーグ・パイレーツに入団している。

「一番驚いたのは桑田コーチ本人だと思います。メジャー挑戦を発表した時点で、自分はもう巨人に戻ってくることはないと決心したはずで、それだけ球団を出ていった人間に対して巨人は冷たかったのです」(前出・スポーツ紙記者)

その桑田をコーチとして呼び戻したのが原監督。GMも兼ねて自由に球団を動かせることが、これまでのタブーを打ち破るきっかけとなったのかもしれない。

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②岡本の次を育てろ!ホームランバッターの育成

巨人には若き大砲として岡本和真がいるが、それ以外にこれといったスラッガーがいない。元気な若手は育っているものの、みな中距離ヒッターでホームランバッターと呼べる人材が不足しているのだ。

打撃コーチという肩書は巨人に存在せず、野手総合コーチがそれにあたるが、現在は石井琢朗氏と村田修一氏が1軍コーチを務めている。

「石井コーチはホームランバッターよりも、小技や走塁を絡めたバッティングをする選手の育成に定評があります。村田コーチは本塁打王を2度獲得した名選手ですがまだ若い。もともと清原は選手を分析する洞察力が優れていると評価されていて、打撃コーチに最適。球界を代表するような主砲を育ててほしいと原監督が思ってもおかしくはありません」(前出・スポーツ紙記者)

“巨人の4番”という重荷を知る清原だけに、その経験を教える側として生かしてもらいたいところだろう。

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③原監督が野球人としてこだわる球界全体の発展

「原監督は巨人一筋で生きてきた人ですが、実は巨人だけでなく、球界全体の発展をしっかり考えていることでも知られています。よく原監督は“野球人”という言葉を使いますが、まさにその表れです。野球に対する愛情がとても深いので、野球人としての生き方をとても大切にしています」(前出・スポーツ紙記者)

確かに清原は薬物で大きな失敗をしてしまった。しかし、その後はきちんと更生し、野球に関する地道な活動もしている。

2019年11月に都内で開催されたワールドトライアウトでは監督を務めた清原は、「これからの人生を野球界に捧げたい」と語った。

その言葉通り、今年2月には「学生野球回復制度」を受講して資格回復が認定された。清原は覚せい剤取締法違反で逮捕されているため今すぐ復帰とはいかないものの、最速で4年後には高校野球の監督になることができる。

「もがき苦しみながらも自ら立ち上がり、清原は再び野球界の発展に貢献しようとしています。そんな清原に原監督が救いの手を伸べようとすることは容易に想像できます」(前出・スポーツ紙記者)

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今年で3年契約が切れる原監督だが、今のところ去就は定かではない。しかし、引き続きGMとして巨人に残る可能性は高く、清原に対して何かしらのアクションを起こす可能性もある。そうした観点からも、清原の巨人入閣は決して夢物語ではないだろう。

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image by : 清原和博公式ツイッター

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