8月23日の読売新聞オンラインは以下のように報じた。
首相は党総裁選に勝利して求心力を回復したうえで、間を置かず10月に衆院解散に踏み切る案を検討している。10月になれば、新型コロナワクチンの接種が進展し、感染状況の好転や逆風の緩和につながるとの期待もある。…感染状況次第では、解散できずに、10月21日の衆院議員の任期満了による選挙となる可能性もある。
すべて菅首相サイドの希望的観測を前提としたシナリオである。10月解散といっても、別の首相による解散かもしれない。
あえて言うなら、菅首相がコロナ対策の責任をとる形で退陣し、総裁選に出馬しないという選択こそが、自民党、そして自らを救う道ではないか。これをやられたら、かえって野党は痛手だろう。
ただし、菅首相にその度量があるかどうかは甚だ疑問だ。意固地なままでは、感染状況などかまわずに緊急事態を解除し、9月解散に打って出ないとも限らない。どれだけ我執を捨てられるか。人間・菅義偉にとっても、ここが勝負どころだ。
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image by: 首相官邸