しゃべる猫「しおちゃん」の飼い主として有名な米国在住の医学博士しんコロさんが発行するメルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』には、多くのさまざまな質問や相談が届きます。今回は毛の長い種と短い種で猫の寿命はどちらが長いか?という質問にシンプルに答えます。その上でしんコロさんは、同じ種で、同じ環境にいても病気をする子もいればしない子もいて、家族になった猫が少しでも長く幸せに生きるために飼い主ができることは何かを伝えています。
猫の長毛種と短毛種、長生きするのはどっち?
Question
猫ちゃんの長毛種と短毛種の違いから、どちらの方が長生きをするとしんコロさんは思いますか?たとえば長毛種の猫ちゃんは自分でグルーミングをするたびに長い抜毛をたくさん食べてしまい、それによって頻繁にケロッコをするので、器官に少なからず悪影響を与えていると私は思うのですが。
しんコロさんからの回答
長毛種と短毛種のどちらが長生きをするかという話やデータは僕は見たことがありません。シャムは比較的長生きするそうですが、ペルシャやラグドールも長命だという話もあったり、毛の長さだけでは短命か長命かは判断できないかと思います。
確かに長毛種は毛玉がたまりやすく、胃腸に負担をかけることはあります。また、頻繁に嘔吐を繰り返すと食道炎を起こすこともあります。一方で、シニア期に寿命に影響を与えるのは毛玉よりも、直接毛玉とは関係のない腎臓、心臓、甲状腺などの疾患の方が大きいといえると思います。あとは個体差レベルでの遺伝的な因子も大きく、それは予測ができません。
同じ環境で同じフードを食べていても、全く病気のでない子もいれば、様々な疾患が加齢とともに現れてくることもあります。飼い主としてできることは、質の良い環境とフードを与えて、加齢に伴って起きる病気の予防と治療に理解を深めることかと感じています。
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