「60分1万円以下」のマッサージ屋がビジネス的に成り立たぬ当然の理由

 

そして最後に人件費ですね!人件費が売上の30%くらいかかります!!

1時間の売上が1万円で人件費30%だとしたら、時給3,000円になります。時給3,000円って結構良いよねと思うかもしれませんが、人件費はロスが発生するんですよ!

例えば、当日予約がOKなサロンさんであれば、稼働が100%にならないわけです。

スタッフさんはお店にスタンバイしてお掃除をしたり、準備をしたりしている時間にも時給が発生します。

そう考えると、お店が50%稼働だと人件費1,500円くらいが限界ですね。

つまり、人件費30%というのは、ギリギリだということです。そして、働く人にとっても時給でこれくらいもらわないと厳しいですよね。

家賃20%、消耗備品費・光熱費20%、広告宣伝費20%、人権費30%でトータル90%が費用として必要になります*\(^o^)/*

つまり、残る利益は10%です!

「10%は利益が残るんだ!」と思うかもしれませんが、仮にこのサロンが月商300万だとしましょう。

毎日10万円を売り上げて月商300万だとすると、利益が10%だと30万円の手残りですよね。

30万円も利益が残れば「年間360万円が貯まる」と思うかもしれませんが、もし初期投資として、このお店を作るためにかかった工事費用が3,000万円だったとしたら、この初期投資を回収するのに10年以上もかかるんですよ!!

10年も同じビジネスモデルが続くとこは考えにくいですし、10年も経つとエアコンが壊れたり、床の張替えが必要になったりと、またさらに費用がかかるわけです。

ということは、このお店は将来的に回らなくなって潰れるということです!

だから1時間あたり1万円以下のマンツーマンビジネスは続かないんです!!

では、これを1時間あたり2万円で設定してみましょう。

同じ300万円の売上を上げられるのであれば、お客様の人数が半分になってもいいんですよ。この時点ですごく楽になりますよね!

家賃は20%、広告宣伝費は20%と同じ割合でかかりますが、消耗備品費・光熱費の割合はお客さんが半分に減るので下がりますよね!少し高めに見ても15%に収まります!

人件費も同じく下がりますよね。15%くらいとしましょう。

すると家賃20%、広告宣伝費20%、消耗備品費・光熱費15%、人件費15%でトータル70%がコストになります!

そうなると、利益は30%です!!

利益が30%であれば、月商300万円で月90万円の利益が出るので、12カ月で1,080万の利益が出ます*\(^o^)/*

同じように初期投資に3,000万円かかっていたとしたら、こちらは3年で回収が可能ですね!

こうなれば、お店を続けることができるということです(≧∇≦)

これは、価格が2倍になりお客様の人数が半分に落ちた場合、利益は3倍になるよという話をしています!

なので、価格を上げてもお客様の人数が25%しか落ちないとなると、利益率は40%になります*\(^o^)/* これだと初期投資の3,000万円は2年ちょっとで回収可能です!

このくらい、1時間あたりをどれぐらいの単価設定にするかというのは大事だということです*\(^o^)/*

これを知らないで経営している業界は苦しむんですよね。

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