連日目まぐるしく変化する、自民党総裁選を巡る党内情勢。10日には若手議員が特定候補者への支援を行わないとする議員連盟「党風一新の会」を立ち上げるなど、票読みはますます困難なものとなっています。一体どの候補者が総理総裁の座を射止めることになるのでしょうか。今回のメルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』では小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんが、先日掲載の「『安倍―麻生支配』の終焉か。乱戦必至『自民総裁選』の舞台裏」に続き、混沌とした総裁選の戦局を読み解くとともに、今後予想される政治日程を記しています。
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先が見通せない総裁選と衆院解散/順当なら11月14日投開票か
菅義偉総理の不出馬により、自民党総裁選挙は勝者がまったく見えない。
先週のメルマガで私は的外れな予想をしてしまったが、日替わりで状況が変わるのでまったく予想がつかない。
河野太郎・ワクチン担当大臣が麻生派を徐々にまとめているので、「岸田(文雄)vs.河野」になりつつあるが、高市早苗氏が細田派をまとめた際は構図が一変する。石破茂氏も直前まで態度表明をしない方向だ。
いずれにしても1回目で過半数を獲得する候補がいないと予想されるので、あらかじめ決戦投票で誰を推すかまで考えての総裁選となっている。
一方、野党は市民連合の仲立ちにより立憲、共産、社民、れいわで共通政策を発表し共闘に向けて一歩前進したが、国民民主党は加わらなかった。今後、共産党は国民民主党候補が単独で出ている選挙区には公認候補を出すだろう。逆に、共産党候補だけが立っている選挙区には国民民主党が候補を擁立することになる。
立憲民主党は先週、世論調査を実施した。どこの選挙区でもおおむね10ポイント以上上がっていたようだ。枝野幸男代表が政権交代に向けて自信を深めていたのもこの結果がもとになっていたようだ。しかし、立憲執行部はこの世論調査結果を所属議員に配らないことを通達した。なぜなら菅総理の総裁選挙不出馬で状況が一変したからだ。
いまのところ予想される政治日程は下記の通りだ。
9月29日 自民党総裁選挙
9月30日 自民党役員人事
10月1日 臨時国会召集 首班指名
10月4日 閣僚呼び込み 認証式
10月8日 所信表明演説
10月11日 代表質問
10月12日 代表質問
10月13日 代表質問
10月15日 衆議院解散
11月 2日 衆院選公示
11月14日 衆院選投票
前回は「希望の党」騒動で混乱の中の総選挙だった。さて今回はどうなるのか。
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