今回お勧めするのは、「嫉妬」と「怒り」を利用して本音を探る方法についてお話しします。やり方はいたって簡単ですが、実際にやってみようとすると、かなり抵抗感を感じるかもしれません。でも、抑圧癖の強い人はぜひトライしてみることをオススメします。
まず「嫉妬」の感情を使ったやり方から。
あなたが普段生活している中で、思わず「悔しい」「羨ましい」「ずるい」と感じたとき、本当はあなたも、あなたが嫉妬した相手と同じことをやってみたかったり、同じものを欲していたりするのだということを、自分に言い聞かせながら、そんな自分がいることを素直に認めてあげてみるのです。具体的には、
「ああ、実は私もあの人のようにチヤホヤしてもらいたいんだな~。子供っぽいって笑われるかもしれないけど、それが今の私なんだな~」
みたいな感じで、嫉妬心を感じた自分をしっかりと味わい尽くすだけでいいのです。
次に「怒り」の感情を使ったやり方です。
あなたが普段生活している中で、「なんで!?」「どうして!?」「はあ!?」みたいに、思わず何かに怒りを感じたとき、「本当はどうして欲しかったのか?」を冷静になって考えてみます。
「本当はもっと大切にして欲しかった」
「本当は共感して欲しかった」
「本当は認めて欲しかった」
などなど…自分が「本当にして欲しかったこと」が実現しなかったから怒りを感じているので、冷静になって考えれば、必ず答えが見つかります。そして答えが見つかったなら、
「ああ、実は私はこんなことを相手に求めていたんだな~。でも、求めてはいけないって思ってずっと我慢してきたんだな~。よく我慢できたな~。自分ってすごいな~」
みたいな感じで、怒りを感じる原因となった本音を労いながらしっかりと味わい尽くします。
こんな具合です。
面白いことに、そうやって新しい抑圧をしなくなっていくと、ある日突然、「あ、そういえば…」みたいな感じで、これまでに積もり積もった古い抑圧まで、ポロポロと意識にのぼって来るようになるんです。
意識化することができたということは抑圧が外れたということですから、感謝しながら同じように意識化された本音を味わい尽くしてみましょう。そうやって、少しずつ鬱積した抑圧した本音を解放していくと、集中力が向上していくので、自分が本当にやりたいことに集中して進むことができるようになると思いますよ~。
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