電気自動車のテスラもそうですが、走行データがクラウドに溜まって、ユーザー個々の使い方がわかり、カスタマイズされ、また、全ユーザーのデータも解析されて、より高度な機能が追加されるでしょう。そうなると、先進的技術も必要でしょうが、データ解析の結果を反映するノウハウの方が、より必要になるでしょう。こうなると、IT企業に、現段階では分がありそうです。アマゾンは、AI冷蔵庫を開発中というニュースも流れていますので、ますます家電とIT業界の境目がなくなってくるように感じますね。
ただ、やはりこのようにインターネットが普及し、便利になることによって、個人情報が、アマゾンやFacebookやGoogleなどの、プラットフォームにたまっていく場合、情報セキュリティーの問題が出てきます。日経新聞によると、この辺りに関しても、アマゾンのアストロは配慮しているようで、極力本体の中で処理するようにしている、とのことです。
価格のほうは、アメリカで早期購入で、999.99ドル、それ以降は1449ドルで販売されると報道されています。AIスピーカーよりは高く、大体スマホと同じ位という感覚で購入できます。
最初は面白いなと思って買う人もいるでしょうけれども、どれくらい実生活で役に立つのか、という点で、この家庭用ロボットが広がっていくかどうかが決まります。その意味で、これからの家電とITがシームレスになっていくのか、どんな進化をするのか、を占うプロダクトになりそうです。
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