なぜ、「スタジオアリス」の経営方法をコンサルが参考にするのか?

 

理念、ビジョン、目標、目的

まずは、「理念」です。今回の日経ビジネスで、スタジオアリスの経営者は、「会社の理念と社員が働く目的のベクトルを合わせる努力をしてきた」とあります。素晴らしい経営者ですね。経営者と従業員の方向性が合っていれば、経営はうまく行きます。

そして、ビジョンです。経営者は「日本一の写真館チェーンなる」ことを当初からの目標にしています。シンプルで分かりやすいビジョンです。

さらに、店のコンセプトも明確にしています。「お子様とご家族の記念を気軽に便利に撮影する写真館」です。考えに考えて、練りに練って考えたものでしょう。

加えて、社員には「何のために働くか」ということを考えてもらっていると言います。これも素晴らしいことです。「社会のため」にしろ、「家族のため」にしろ、「自分のため」にしろ、それぞれの社員が働く目的を考えさせる会社はそう多くはありません。

その上、スタジオアリスの計画は「ことがら」だけの計画ではありません。社員全員と数字を共有しています。アルバイトも含めて、月次決算を公開しているのです。

いかがでしょうか。このような事を行っている会社が成長するのは当たり前だと言えます。少なくとも、「事業ドメイン」をしっかりと決めておくことが大切です。今すぐ、あなたの経営計画書をめくってみましょう。

■今日のツボ■

・事業ドメインは「誰に、何を、どうやって」提供するかということ
・スタジオアリスの成功は、ドメインを決めたことにある
・理念、ビジョン、目標、目的も、事業成功の要因である

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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