「あかーん!」楽しみにしていた飛行機内でヤンチャな父が叫んだ理由とは

 

A空港に着き、神戸空港まで飛ぶ予定の飛行機を見てまたビックリ。
そこにはイルカが描かれた可愛いプロペラ機が。
私はプロペラ機が珍しかったので少し胸が弾みましたが父はいよいよ不安なご様子。
「ほら!絵もバッチリ描いてあるね!私、プロペラ機に乗るの初めて!!」
できるだけ明るく話しかけても父は不安でうわの空。
「39人乗り」というそのプロペラ機の、あろうことか私たちの席はプロペラがバッチリ見える位置にありました。ある意味、当たりの席です。プロペラ機好きの人にとっては特等席と言っても過言ではありません。
しかし、プロペラ機に怯えている父にとっては…
狭い機内、丸見えのプロペラ。そして地方色を生かしたA市の方言でのアナウンス。
真剣な顔で「何かあった際の避難器具の使い方」を聞き入る父。それまで見た父の顔の中で1番真剣で青白かったです。

離陸の時。
ビュンビュン回るプロペラの音と、がたがた揺れる機内に驚いた父が
「あかーん!!!!!」
と叫びました。

心配して来てくれたCAさんに、
情けない笑顔で「この飛行機、大丈夫?」と聞いていた父の顔が忘れられません。

私としてはプロペラ機がどうこういうよりも
大騒ぎする父のお世話が大変でクッタクタに疲れた…苦い思い出です。(帰りは急遽新幹線に変更になりました)

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主婦歴10年経ったところで「これからの10年は何をしよう?」とnoteを始める。その中で父について書いた「ジェット風船の行方」で【第2回たまごまる杯金賞】を受賞。その他には岸見一郎氏の『ほめるのをやめよう』についての書評を記事で【読書の秋コンテスト2020 日経BP賞】を受賞。2020年5月から毎日note開始。1年間、エッセイを中心に毎日note更新し、現在も執筆継続中。 1977年熊本市生まれ。大学卒業後、図書館司書として4年間、国語と特別支援の教員として6年間の計10年間、中学校に勤務。結婚を機に福岡市で専業主婦に。夫と息子の3人家族。好きなことがいっぱいです!!(野球と競馬と本が好き。最近は将棋や麻雀も夢中で見ています)

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