素足で駆け回る犬や猫は、どんなに大切に飼われていたとしても、ときに傷を負うことがあります。切り傷・すり傷・咬み傷など出血を伴う外傷のなかでも多いのが、ちょっとした「すり傷」。慌てずに手当てをしてあげられるでしょうか。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、家でできる正しい応急処置の方法と、簡単に血が止まらない場合の対処法を教えてくれます。
ペットのすり傷、病院に行く前にお家でできる応急処置
犬や猫は屋外でも素足で歩きます。クッションの役割を果たす肉球があるとはいえ、何か怪我をするものが落ちていたりすることも。つい踏んでしまうということも考えられます。万が一ケガをしてしまった時、ケガややけどをした時に飼い主ができる応急手当の方法をご紹介します。
1)すり傷の手当て方法
すり傷の手当てで大切なことは傷口を清潔に保つこと。まず患部を水道水で洗い流してください。そして、傷口を指先で圧迫します。
2)犬の傷口をガーゼで圧迫して止血する方法
もし、指で圧迫しても出血が止まらない場合はすり傷ではない可能性があります。傷が深いと思いますので、ガーゼを2~3枚重ねて患部に当ててから包帯で巻いてください。
●補足
刺し傷の場合、傷口は小さくても、傷が奥まで到達していることがあるため、化膿させないように注意しなくてはなりません。その為、ある程度の応急処置をしたら動物病院に連れて行ってください。
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