そしてこの本では、家族を人質に取られてスパイになることを強制され、絶望の中でそのことを証言している人がいます。朝日新聞を代表とするマスコミは、確実な証拠もなく、裏取りもせずに慰安婦やモリカケ問題などを報道する一方で、ウイグル自治区の問題をこれだけの証言者がいるのに、ほとんど報道しようとしないのです。
テレビ朝日の小松靖アナウンサーが「ウイグル問題は我々メディアも非常に扱いにくい問題で、中国当局のチェックも入りますし、だから我々報道機関でも、ウイグル自治区のニュースを扱うのはタブーとされています。(2020年7月6日『ワイドスクランブル』)(p22)
ウイグルにいる家族を人質に取られながら、こうした証言をしている人々にとっては正に「命がけの証言」なのでしょう。その一方で、日本のマスコミは中国共産党に人質を取られているためか中国の不利になる報道ができないという情けない状況です。
日本のマスコミが報道できていないという事実、欧米のように経済制裁できないという事実が、中国の影響力が日本のマスコミ・政治家に浸透しているという証拠なのでしょう。
清水さん、良い本をありがとうございました。
【この本で私が共感した名言】
50歳までの女性全員が避妊のための検診や措置を受けされられ、自費で麻酔無しの避妊手術を強制されます。(p69)
留学生などによる中国共産党への批判を封じ込めるために、ウイルグにいる家族をすぐ人質にとったりします。(p11)
【私の評価】★★★★★(90点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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