繁忙期で部署全体が忙しい中、普段と同じように毎日定時で帰ってしまう同僚がいると、「?」と疑問符が浮かんできてしまいますね。「協力してもらう方法はないか?」との相談に答えるのは、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社で14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんです。赤羽さんは、残業しない人が部署に貢献していないとは限らないと、まずは貢献度の確認法を指南。いずれにせよ、同僚がやきもきすることではないと伝えています。
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チームが忙しいのに残業せず帰る同僚
Question
消費財メーカーの広報部に6年います。繁忙期で大変な状況なのに、同僚の一人が残業をせずにさっさと帰ってしまいます。彼はゲームが大好きで命をかけている感じです。
ゲームが好きでも何でもいいのですが、チーム全体が忙しくてどうしようもないときにさっさと帰る精神が私にはついていけません。上司も困っています。協力もしてほしいのですが、どうしようもないのでしょうか。仕事は速いほうだとは思います。残業代は20時間までは出ます。
赤羽さんからの回答
どうもありがとうございます。お気持ち大変によくわかります。わかりますが、これはほぼどうしようもないかと思います。彼にとってはゲームがすべてのようです。仕事は生きるため、生活のためでしょう。しかも、仕事が速いほうだということは、足を引っ張っているわけではないですよね。むしろすばやく仕事を進め、しかも残業代も発生していないという意味では、優秀とも言えます。
日本的観点からは協力的でないということになりますが、これが外国人だったらむしろ普通ですし、日本人でも20代なら決して珍しくない状況かと思います。会社がある日突然、外資系になることもありますが、その場合も従来の日本人的な見方、慣習はもはや通用しません。
気持ちを落ち着かせるためには、全員のタスクを一覧にして、誰がどのくらい本当の意味で貢献しているのかを見てみるといいと思います。そうすれば、意外にも、その彼がチームの中心的な貢献を担っていた、というようなことがわかる場合もあります。そうすれば、残業をせずに帰っていたことが言うほどマイナスではないとわかり、気持ちも少しは穏やかになるのではないでしょうか。
もちろん、残業はしない、貢献もできていない、ということであれば、彼に応分の貢献をしてもらうよう、上司からしっかりと働きかけてもらうことが避けられません。彼にそれができなければ、別の手立ても必要です。でもこれは、同僚がやきもきすることではないです。
一言で言えば、他の人のことを気にしてもあまりいいことはなく、自分の仕事の成果を出し、成長し続けることに集中することが一番です。
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