でも、お悩みを読む限り、どんなに若い子たちと同じ化粧をしても、同じ服を着ても、注射をしても、あなたが幸せになるようには聞こえないのです。あなたが心穏やかになるようには思えないのです。
「読者モデルをしていて、若い頃チヤホヤされていたのに、歳をとったから誰もチヤホヤしてくれないのが悔しい」
それが根っこにあるなら、そのチヤホヤはたぶん捨てたほうがいい執着です。そこを握りしめている限り、あなたはツラい思いを抱え続けてしまう。もうそれは、泣こうがわめこうが手に入らないものなのです。時間が巻き戻されない限り。(この「巻き戻す」って言い方だって、もう死語なんだから)。
そうは言っても職場にいる限り、若い子たちが目に入ってきちゃう。そうだとしたら、若い女子たちに向けているその視点を、「目上の素敵な人」に向けてみませんか?年齢相応の美しさ、エレガントさ、かわいらしさを身につけている人はいませんか?職場にいなければ、芸能人でも誰でもかまいません。40代、50代で素敵に年齢を重ねている女優さん、たくさんいらっしゃるじゃないですか。
昨日コンビニで見た雑誌の表紙に、今の内田有紀さんと18歳の時の内田有紀さんが並んで写っていました。すごい斬新な表紙だなと思いました。18歳の彼女がかわいいのは言うまでもありませんが、今の彼女も18歳にまったく引けを取っていない、というか、比べるのもあほらしいほどきちんと年齢を重ね、自然で素敵でした。
若く見られたいという気持ちは理解しますよ。でも戦略を間違えると自分が苦しいです。幸せなオバサンになりましょう、お互いに。
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