コロナ禍にあっても堅調な業績を見せる焼き肉業界にあって、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで飛躍的な成長を見せる「焼肉きんぐ」。その裏には、創業者と若き社長の激論と、全国チェーンらしからぬ社員たちのやる気を引き出すシステムがありました。今回の「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」では、「焼肉きんぐ」を運営する物語コーポレーションを進化させ続けている創業者、社長、そして社員たちそれぞれの「物語」を紹介しています。
外食に楽しさを!驚異の焼肉集団の秘密/物語コーポレーション 塊ロースに石焼カレー~3,278円で130種類の大満足
郊外を中心に怒涛の拡大を見せる「焼肉きんぐ」。その仕組みは焼肉業界に革命を起こした。客は座ったまま、タッチパネルでどんどん注文できる。食べ放題の新しいスタイルだ。
驚かされるのがその品ぞろえ。一番人気の3,278円の「きんぐコース」で選べるメニューは130種類以上にのぼる。
しかも、どれも個性的だ。「花咲上ロース」はダイナミックに切った上質なロース。きめが細かく、柔らかい肉質を塊で味わうことができる。イタリア産のプレミアムポーク「ドルチェポルコ」は口どけのいい甘みたっぷりの脂身が特徴だ。おろしポン酢でさっぱりといただくのもお勧めとか。
隠れファンが多いのが19種類のご飯ものや麺類。「とろ~りチーズの石焼キーマカレー」は、熱々の石焼で卵とトロトロのチーズを甘みのあるキーマカレーにあえて味わう一品。もちろんこれらも食べ放題だ。
子ども連れに支持される理由はデザートが多いから。しかも小学生は半額。幼児は無料なのだ。
客席に「よかったら僕が焼きましょうか」と言って登場し、ちょっとお節介に肉の焼き方を教えて回るのは「焼肉ポリス」。店内を巡回し、おいしい食事をサポートしてくれる。焼いてくれた「きんぐカルビ」は1頭から500グラムしかとれない希少なカルビだった。
1時間40分の食べ放題を経て、客が口をそろえて言うのは「楽しかった」。「焼肉きんぐ」は味だけではなく、楽しさを武器に成長してきたのだ。
現在、店舗数では1位の「牛角」を追い268店舗の第2位。だが、驚くべきはその急成長ぶり。この10年で売り上げは実に10倍近くも伸びている。
「焼肉きんぐ」を運営するのは物語コーポレーション。主力の「焼肉きんぐ」以外にも、ラーメンやお好み焼きなど15ブランドを展開、年商は600億円にのぼる。