オミクロン株の感染拡大により、沖縄、山口、広島の3県にまん延防止等重点措置が適用されました。第5波の収束理由を明確にできないまま従来の対策をとる政府に賛否両論の声が上がっています。メルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』著者で小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんは、東京新聞に掲載されたAIによる予測が的中していると指摘。AIが何を読み取り予測したのかを検証し、周期を考慮に入れた政策をとるべきと訴えています。
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的中する「AI予測」/コロナ対策はAIの「周期説」を検証して実施すべきだ
オミクロン株が世界で猛威を振るっている。1日あたりの新規感染者数は、アメリカで100万人、フランスで30万人、イギリスで20万人を超えている。日本でも、沖縄で7日、1400人を超えた。政府は沖縄県、山口県、広島県でまん延防止措置を取ることを決定し、1月9日から適用としている。
また昨年の夏に逆戻りだ。前回の第5波が、なぜ収束したのか。いまだに解明されていない。ワクチン接種が理由であれば、今回、ワクチン接種者でも相当数が感染している状況下で、第6波が来ていることに説明がつかない。
これに応えているのが人工知能(AI)だ。感染の「120日周期」という新たな仮説を提示している。AIだけが唯一、人流増加でも感染者が減ると予測していた。お盆で人出が増えたのに感染者が減っていたので、このAIの予測は当たっていた。昨年の東京新聞の記事によると、AIは「第6波は1月中旬から2月に到来する」と予測していたが、これもドンピシャリで当たりそうだ。当時の東京新聞を引用させてもらいたい。
今回、人流抑制なしでも感染者が急減するケースがあるとわかったことで、「社会、経済へ負の影響があるロックダウンや人流政策には、いままで以上に慎重になるべきだ」と主張する。
AIシステムを開発した平田氏(編集部注:名古屋工業大の平田晃正教授<医用工学>)は「ワクチン効果を適切に予測できた上、AIが謎の周期を何らかの形で考慮したから、予測がおおむね合致した」と分析。現状の感染対策を続け、東京の人流を2020年2月比マイナス10%で保てば、感染拡大は防げるとの見方を示す。
気になる第6波は120日を過ぎるかもしれない。平田氏は「ワクチン効果が弱まり、年末年始の人出の影響が出る1月中旬から2月に起き、規模は第5波の5分の1か10分の1程度」と予想している。(11月16日付 東京新聞)
この記事は大変興味深い。人流抑制より「AIが見出した謎の周期」が感染者数に影響するので、その「周期」を考えながら政策をとるべきだとも思える。
一方で、オミクロン株の感染力は凄まじいので、平田教授が予想した5分の1では済まないような気もする。政府はこの周期説を検証し、「GO TO」などの政策を立てるべきではないだろうか。
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