55歳ならまだ間に合う。定年後に「こんなはずじゃなかった!」と後悔しない秘訣

2022.01.25
 

老後資金がない人は、長期で働く時代になる!

「そんなに働くのはイヤだ!」なんて、言っている場合ではありません。とくに老後資金が足りない人は、四の五を言っている余裕はありません。70歳まで働らないと余裕のある老後生活は実現しないかも知れません。

「早死にするから大丈夫!」なんて、言ったところで、残念ながらそんなに甘くはありません。男性の平均寿命を考えると半分の人は82歳まで生きるのですし、4人に1人は90歳まで生きることになります。そのためには、老後資金というのは必須になります。

ですので、老後資金が足りないという人は70歳までの働くと言うのを視野に入れた方が賢明でしょう。

自分のキャリアを整理して考えよう!

さて、暗い話になって厳しい言葉になってしまいましたが、それでは、どうすればいいのかという話です。

55歳で「定年を意識した人」が、心懸けるたった一つのことは、あと15年間働き続けるためキャリアを身につけると言うことです。

40年近く働いてきたのだし、管理職でもあるので「キャリアには自信がある!」なんて思っている人は、もう一度自分のキャリアを見直して整理してみましょう。

日本の雇用の特徴にジョブローテーションがあります。さまざまな部署を変わっていくという制度です。これは管理職を目指すのならばいいのでしょうが、じつは専門性が育ちにくい雇用システムです。

もし、自分のキャリアを充実させたいなら、自分にはどんな専門があるのかをよく考えて見直すものいいでしょう。

60歳の時点で、同じような「ジョブローテーションを繰り返してきたキャリアの人は多い」と言うのを知っておいてください。60歳以降の求められる働き方には、専門性が必要になります。

55歳から、15年間仕事を続けるには、さらなるキャリアを磨くことがとても重要になってくるのです。

そのためにも定年までの5年間をキャリア考える期間と位置づけることがとても大切です。

また、副業など行って、キャリアチェンジの準備の時間としてもいいと思います。
必要なら資格を取る勉強などもいいでしょう。

「仕事を自ら選択する」ということを心懸ける

「会社にぶら下がってなんとかなる」という時代は終わりました。

仕事というのは与えられるものではなく、「仕事を自ら選択する」という心懸けをすることが、定年後の生き方を決めます。引いては老後生活を豊かにすることにもつながります。また、お金の面だけではなくやりがいのある仕事をすると、「生きがい」も見つけることができ、より充実した生活を送ることができ、健康な暮らしを継続することにもなります。

長生きの時代、就労期間も長くなります。その分、長く働けるキャリアが重要です。次の15年間のための助走期間が55歳からの5年間と考えてください。愉しい老後生活の実現のために!

image by: Shutterstock.com

長尾 義弘

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