「なぜ?」を考えるとは、この二つの方向から、行動すべき理由を見つけるということです。ひとつは行動しない時のネガティブな未来。もうひとつは行動した場合のポジティブな未来。この両方をめでたくも見つけることができたら、あなたのモチベーションは自動的に上がるわけです。
ですからやる気を出すために、まず「なぜ?」を考える必要があるんです。
これも思考のクセですから、何度もやっていると自動的に、それをやるべき理由を考えるようになります。サラリーマンで出世する人は、無意識でこれをやっています。
この時にやってはいけないことは、「何をやるべきか?」を具体的に考えることです。具体的とはつまり、最初に何をやって、次に何をやって、最後にこれをやるみたいな手順のことです。
これを考えれば考えるほど、やる気は削がれていきます。そもそもそれをやりたくないという気分になっているのに、具体的な手順を考えたらもっとやる気がなくなるんですよ。
そうではなく、まずはやる気を立ち上げる必要があるんです。そのためには「なぜそれをやる必要があるのか?」という理由を考えるのです。
そしてやる気が十分に立ち上がったら、やるべき行動、つまり「何(What)」を具体的に考えるのです。特に自分にとってチャレンジングな目標については、具体的で、今すぐに手を出せる何かを見つけることが行動に直結します。
つまり気分が立ち上がるまでは、なぜそれをやる必要があるのか?を抽象的に考えて感情を整え、気分が立ち上がったら具体的なステップに落とし込んだ行動が何かを考えるのです。
この順番を間違えてはいけません。そして情況によってこれを切り替えることが大事なのです。
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