次期韓国大統領の有力候補・尹錫悦が暴露した現政権の黒い内部

 

「文大統領がなぜ尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏を検察総長に任命したと考えるか」という質問には、「いくら強い権力者だとしても自分の味方になって何かをしてほしいという要求を(わたし・尹錫悦は)受け入れることはない人間だということを文大統領はよく知っていたはずだと思う」と答えた。

過去の「国情院コメント事件」捜査当時に言及し、「国情院事件もわたし・尹錫悦が適当に、ことを荒立てずにやっていれば地方にも飛ばされずなにかの役職にも就けたわけだが、そうはしなかった。それをすべて見ていたはずだ。中央地検長時代も前政権(パク・クネ政権)の捜査を行っているのを見て、自分たちと最後まで一緒に行ける人だと思ったようだ」と語る(つまり前政権への徹底捜査を見て、現政権・文政権とは波長を合わせてやれる人間と考えたようだという意味。)。

ところが尹錫悦はよく知られているように、検察総長在任当時、曺国(チョ・グク)前法務部長官の捜査後現政府と対立することになった。自分の動向が大統領府や法務部などに常に報告されていたという。

「わたしに反感を持っていた可能性もあり、政府の役職をもらって(昇進)現政権に感謝のある人を送り、6カ月の間見守り、検察総長(尹錫曺)の仕事を悪辣に妨害しない人はすぐに変えていた」とし「人を変えて追い出しては、(最高検察庁で)会議をすると、その内容はすべて青瓦台(チョンワデ、大統領府)や法務部に報告されていた」と述べた。

「公の会議ができないので、わたしは(たとえば)国政監査の準備などもしなかった」とし「ある問題に対してどのようなスタンスで答弁するのか公で論議すれば、それがすぐに民主党に筒抜けとなっていて、翌日(準備したスタンスに合わせて)政府・民主党がそう出てくるのはわかっていたので、午後6時には退社した」と述べた。

尹錫曺の検察総長在任時代、政府の検察人事権行使に対する不満も露わにした。

「暴力で刀を振り回すことと人事権者が報復人事で人を飛ばす(左遷する)ことは違いがない」とし「検察高位幹部たちが政権の不正を捜査したとして左遷される姿を見ると、その下に連なる一般公務員は恐ろしくなり所信というものがなくなる」とし「すべての公務員組職がすべて政治権力者の手下に入る」と指摘した。

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