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北京冬季オリンピックで中国人が興奮したのはどのシーン?

【質問】
北京冬季オリンピックで中国の人々がいちばん興奮したのはどのシーンですか?

【回答】

北京冬季オリンピックで中国の人々がいちばん興奮したシーンはやはり中国の選手が金メダルを取った瞬間でしょう。選手が表彰台に上がって国歌が演奏される時も興奮するはずです。

ところで、中国のネットユーザーの投稿を見ると、日本人のコーチと選手に纏わる感動話は少なくなかったのです。

特に、中国の17歳の若手選手、蘇翊鳴選手を金メダルと銀メダルに導いた日本人コーチの佐藤康弘さんの物語が多くの人を感動させているようです。蘇翊鳴選手が第2種目で優勝したとき、佐藤康弘さんはメディア記者の前で感激して泣いてしまったというから、中国のネットユーザーが「国境のないスポーツ」の深い意味を思い知らされたと言われます。

そして、中国人に愛される日本の羽生結弦選手、北京冬季オリンピックではメダル獲得はならなかったが、競技終了後の氷上での感動のキス、IOC、北京組織委員会の旗、中国国旗の前でお辞儀をしたシーンも中国の観客の心を揺さぶったと言われます。

因みに、昨年の東京五輪の際に、中国の観客が選ぶ感動的な瞬間の中、中国水泳選手の張雨菲さんが日本水泳選手の池江梨花子さんを抱きしめるということが選ばれました。中国マスコミも詳しく池江梨花子選手のことを取り上げているようです。池江梨花子選手は張雨菲選手の最大のライバルだと言われます。

東京オリンピックの4×100mメドレーリレー終了後、ずっと待っていた張選手は池江選手を抱きしめてあげました。それはかつてのライバルからの切なる願いであったといい、さらに張選手が池江選手に「また今度ね 」と言いました。それも中国の人々が感動・興奮したシーンでした。

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image by: Shutterstock.com

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在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

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