韓国与党でまた内ゲバ。大統領候補を「腐ったリンゴ」と呼び造反

kp20220224
 

投開票まで2週間を切り最終盤を迎えた韓国の大統領選ですが、その重要なタイミングでまたも一波乱起きてしまったようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、与党「共に民主党」の実力者が身内大統領候補を「腐ったリンゴ」呼ばわりした上に、野党候補の支持を表明したという驚愕ニュースを紹介。さらにこのような批判を受けている与党大統領候補の過去の不正や人格を問題視し、かような人間が選ばれるようなことになれば韓国は奈落へと落下すると断言しています。

腐ったリンゴ

党内選挙で去年、李在明に負けて大統領選挙レースから手を引いた李洛淵(イ・ナクヨン)という人がいる。現在は李在明選挙対策委員長を務めている。この人の側近で鄭雲鉉(チョン・ウンヒョン)という人がいる。この人は李洛淵が文在寅政府の首相を務めていたときの首相秘書室長というポストにあった。だから民主党の中ではかなりの位置にある人物といえる。この鄭雲鉉氏が2月21日に突然民主党の李在明ではなく野党「国民の力」党の尹錫悦(ユン・ソンヨル)候補の支持を表明して話題となっている。

鄭雲鉉元室長はこの日、フェイスブックに「これから私は別の道を行こうとしている。私が助けようとした人は李洛淵候補で、そこまでが私の役目だった(つまり党内選挙で誰が大統領候補になるかを決める選挙で李洛淵が李在明に負けてしまったときまで)」として、尹錫悦支持を明らかにした。同氏は「最近、双方に詳しい知人の計らいで尹候補に会い、尹候補から助けてほしいという要請を受けて当惑したが、結局は受諾した」とし「尹候補を助けることにしたのは、まさに次悪(次善に対する語で最悪ではなく2番目の悪といった義)を選択した形になる」と述べた。続いて「道徳性と改革性を兼備した進歩陣営の名望家たち(つまり民主党の連中)が『前科4犯-破倫-大庄洞-嘘』に象徴される、すなわち指導者として致命的な欠陥を持った李在明候補を支持する形態が私には理解できない」とし「万が一彼らが『李在明支持は善、尹錫悦支持は悪』と強弁するなら、これこそ浅薄な陣営論理と批判されて当然だ」と強調した。

鄭元室長は「熟していないリンゴ(尹候補)は火を通して食べることができるが、腐ったリンゴ(李候補)は食べられない」「私は予測不可能な『怪物大統領』よりはむしろ『植物大統領』を選択することにした」と述べた。盧武鉉政府で青瓦台広報首席を務めた趙己淑(チョ・ギスク)梨花(イファ)女子大教授は「鄭元室長の選択は民主党をより民主的でより強い政党にすると思う」と激励の書き込みをした。しかし大多数の民主党支持者は「変節者」「奇怪な論理」と批判している。鄭元室長はオーマイニュースの編集局長を務めた元ジャーナリストだ。盧武鉉政権時代の2005-2007年には、親日反民族行為真相究明委員会報道官兼事務局長を務めていた(反日思想を持っているかもしれないのでこの辺はちょっといただけないが…)。同氏は2018年、首相室秘書室長(次官級)に抜擢され、李洛淵委員長の代表的な側近人事と言われている。

print
いま読まれてます

  • 韓国与党でまた内ゲバ。大統領候補を「腐ったリンゴ」と呼び造反
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け