「核共有」を言い出して炎上中の元宰相、安倍晋三氏にもある“使い道”

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安倍晋三元首相がロシアのウクライナ侵攻後に出演したフジテレビの番組で、米国の核兵器を配備して共同運用する「ニュークリア・シェアリング(核共有)」の議論をすべきと発言。SNSなどでは批判が噴出し、被爆地広島選出の岸田首相も即座にそうした考えを否定しました。今回の『きっこのメルマガ』では、人気ブロガーのきっこさんが「何かある度にトンデモ発言を垂れ流す」と、元首相を痛烈に批判。この人物に使い道があるとすれば、ファーストネームで呼び合う仲のプーチン大統領を諭すことと提言しています。

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安倍晋三とハサミは使いよう

日本の首相を二度もつとめながら、二度とも無責任に丸投げした安倍晋三という前代未聞のヘタレが、盟友プーチンによる他国への武力侵攻という戦争犯罪に乗じて、とんでもないことを言い出しました。

すでにSNSを中心に絶賛大炎上中ですが、2月27日のフジテレビ『日曜報道 THE PRIME』に出演した安倍晋三は、米国の核兵器を自国に配備して米国と共同で使用する「ニュークリア・シェアリング(核共有)」を取り上げ「日本はNPT(核不拡散条約)加盟国で非核三原則があるが、世界の安全がどう守られているかという現実についての議論をタブー視してはならない」などと抜かしたのです。

さすがは「ポツダム宣言というのは、アメリカが原子爆弾を二発も落として日本に大変な惨状を与えたあと『どうだ』とばかり叩きつけたものです」などと公言し、自分の無知を晒した愚か者だけのことはあります。そして、このポツダム宣言も読んだことがない愚か者が、今度はその「日本に大変な惨状を与えた」という核兵器の日本への配備も議論すべきだと言い出したのです。

この「ニュークリア・シェアリング」は、石破茂や河野太郎など自民党内の「戦争大好きイケイケ派」の議員らも、以前から「抑止力」の名のもとに必要性を言及して来ました。しかし、これは「非核三原則」に反するだけでなく、原子力の利用を平和目的に限っている「原子力基本法」にも反していますし、非核兵器国が核兵器を受領したり製造しないように定める「核拡散防止条約(NPT)」にも抵触します。

そもそも、世界唯一の戦争被爆国である日本の首相が、なんだかんだと屁理屈を並べて、世界86カ国が署名、59カ国が批准している「核兵器禁止条約」から逃げ回っているだけでも恥ずかしいのに、その上「非核三原則」も「原子力基本法」も「核拡散防止条約」も無視して米国の核兵器の国内配備を議論すべきだなんて、プーチン以上に常軌を逸しています。

この安倍晋三のトンデモ発言には、さすがに岸田文雄も真っ青になり、翌日28日の国会で「非核三原則を堅持するという立場から考えて認められない」と速攻で否定しました。この時期に核兵器関連の問題で選挙地盤の広島の有権者から突き上げを食らったら、夏の参院選が大変なことになるからです。

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