リーダー像について人に話している私ですが、以前の会社で課長に昇進したときは、まったくビジョンを持っていませんでした。
上司から言われた仕事をこなし、自分の手足として部下を使うだけ。
自分の居場所がなくなるかもしれないという不安から、部下に重要な仕事は任せません。仕事を任せないので、自分だけ忙しく、部下は暇になり、会社全体としても仕事が遅くなるという悪循環。
また、ビジョンを持っていないわたしは、部下がピンチになると「頑張れ」という言葉を頻発していました。ビジョンがないので「頑張れ」しか言えないのです。今考えると、だめなリーダーの見本でした。
ビジョンがないと具体的な指示も出せず、仕事の生産性が落ち、チームとして機能しなくなってしまいます。
ビジョンがあれば、それに沿って具体的な方針を打ち出し、部下や外注先とも共通認識のもとで仕事を行うことができます。認識のズレが生じない分、仕事を任せることもでき、仕事が速く進むのです。
そして、ビジョンの共通認識ができたら、今度は具体的な行動指針の認識です。「営業利益目標12%」、「各工事現場で損失は出さない」「損失が出そうな場合は直属のリーダーにすぐ相談する」など、具体的に決めていきます。具体的な言葉や数字を使うことでリーダーが期待している頑張り具合と、部下が思っている頑張り具合の不一致が解消され、スムーズに仕事が行えるようになります。
ビジョンのない会社、仕事に未来はないといっても過言ではありません。
もし、あなたの会社やチームでまだビジョンがない、作り直したいと考えているのなら、「稲盛経営12ヵ条」を参考にしてみてください。
あなたが、もし何らかのリーダーとしてプロジェクト動かしているなら、「ビジョンを語る」ことを再認識し、輝かしい実績を作っていきましょう。
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