中国人は“中国”をどう見ているのか?若者たちの間で起きているリアルな出来事

 

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

若者世代を中心に、中国への圧力を強める米国に対する反感が高まっている

欧米の報道では、中国の厳しいゼロコロナ政策について、「人権無視の中国ならではのやり方だ」「個人生活を犠牲にして抑え込んでいる」と批判的に見ている面がある。だが、中国に住む中国人には、「命の危険がある状況にあっても、海外では個人の意見が尊重されるというのか。信じられない」という見方をしている人がいる

毎年収入が上がって生活が安定し、去年よりも今年、今年よりも来年はもっといい生活が送れること、これが中国人にとっていちばんの幸せなんです。今のところ、かなり多くの中国人は、やっとそれが実現できる時代になったと感じています

農村出身者に手厳しい都市部住民はかなり多い。中国は日本と違い、単に大都市出身か、地方出身かという出身地による違いだけでなく、受けてきた教育による格差が日本人には信じられないほど大きい

中国では高級店を除き、お酒を持ち込めます。日本の飲食店は利益率の高いお酒で儲けていることはよく知られていますが、だからこそ、コロナ禍で日本の飲食店は苦しんだのだと思います

中国の親たちが子どもたちを隠れて塾に通わせるのは、2021年7月、中国政府が「双減政策」を発表したからだ。「双減政策」とは「宿題を減らす」「学外教育(学習塾)の負担を減らす」という2つを実施する政策のことだ

中国の若者にとって避けて通れないのが「高考」だ。日本の「大学入試共通テスト」に当たるもので、毎年6月に実施される。2021年は過去最高の約1,078万人が受験した。その高考について、ここ数年、受験科目の1つである「外国語」を、英語ではなく日本語で受験する高校生が急増している

Z世代の間で2018年ころから顕著になってきたのが「国潮」ブームだ。「国潮」とは中国の伝統文化を取り入れた国産品のトレンドのこと

読んでみて、いかに中国が豊かで先進的になったか、日本および西側諸国が古い見方、偏った見方で彼の国を見ているか、痛感しました。

中国人の日本語話者がビジネス界に出てくるであろう、約10年後、両国が良い関係でいられることを祈りつつ、おすすめしたいと思います。ぜひ読んでみてください。

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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