一部の「勝ち組」が眩しすぎる。コロナで増えた“孤独”な20代

 

不安が強まれば強まるほど、スマホの世界に没頭し、“電波”を介したつながりに躍起になるため、「私」は何のために生きているのか?「私」が存在する意味なんてあるのか?と、アイデンティティ喪失の危機に遭遇してしまうのです。

日本の若者の自殺率が、先進国の中でも際立って高いのは、ご承知のとおりです。なぜ、日本の若者は孤独感を抱きやすいのか?なぜ、日本の若者は死に急いでしまうのか?これまでもさまざま調査が行われてきました。若者を追いつめるものは、「何か?」と。

その中で明かされてきたのが、経済的要因であり、性役割社会であり、他者への信頼感の欠如などです。詳細は長くなりますので、ここでは書きません。またの機会に取り上げます。

しかし、一言でいえば「私の未来」に光を見出せないのです。文学的には「孤独の美学」なるものを肯定することがあります。しかし、今、若者たちを追い詰めているのは「望まない孤独」、ロンリネスです。

もし、あなたの半径3メートルに若者がいたら、声をかけてください。何か素敵なことをしていたら、「ありがとう!」と言ってください。一つひとつの行いは、小さなものかもしれません。そんなことで「社会が変わるわけないじゃん」と否定する人もいるかもしれません。

それでも「あなたは大切な人だ」というメッセージを、“大人”たちは送り続けることを忘れてはならないのです。みなさまのご意見、お聞かせください。

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