さて、RTのマルガリータ・シモニャンは、ウクライナ侵攻が失敗するより、核戦争が起こって死んだ方がマシだという主旨の発言をしています。
● Маргарита Симоньян о возможности начала ядерной войны.
そのことを報じる記事(メディアリークス 4月28日)。
● Слова Маргариты Симоньян о ядерном ударе тревожат рунет. Всё чаще рассуждает о ≪красных кнопках≫
ここで彼女は何をいっているのか?ざっくり要約します。
この映像の前に、彼女は、「ウクライナで負けるか?それとも第3次世界大戦か?」と他の番組出演者に質問していました。そして、「個人的には、第3次世界大戦の方がありえると思うわ」といいます。
なぜ?
「私たち(ロシア国民)、私たちのリーダー・プーチンをを知っているから、最終的に核攻撃で終わる方が、ウクライナで負けるよりは、ありえると思うわ」
「恐ろしいことだけど、仕方ないわ」
司会のソロヴィヨフがいいます。
「俺たちは、天国にいくからね。やつら(敵)は、たたくたばるだけだ」
どうでしょう。
何をいっているかというと、ロシア軍がウクライナで負けそうになったら、ロシアは、負けるより、核兵器を使う可能性が高いと主張している。そうすると、当然アメリカから核による反撃がくることを覚悟しなければならない。それでも、「私たちは天国に入れるし」と。
こういうことが、ロシアの国営メディアでいわれている。
そして、発言しているのは、ロシアでもっとも影響力のあるプロパガンディストの一人です。
皆さんは、どんな感想をお持ちでしょうか?私の感想は、「頭は大丈夫か?」です。しかし、今のロシアでは、この発言が全然問題視されないのです。
私は思います。「プーチンをウクライナで止めないと、本当にヤバイ!」と。
(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年4月30日号より一部抜粋)
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